2020 Fiscal Year Research-status Report
大学におけるIRの機能に関するエスノグラフィー -日本と米国・中国との比較
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18K02737
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
劉 文君 東洋大学, IR室, 教授 (80508408)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オンライン授業 / 学生調査 / 授業形態 / 学修時間 / 国際比較 / IRの役割 / 国際交流 / 高等教育研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、コロナ禍の影響により現地調査を延期せざる得なくなったため、オンライン調査および国内外の学術会議に参加し、発表を行った。 具体的に、①日本、中国、アメリカのIRの状況、特にオンライン授業の実態を把握するためにIRが果たす役割について、情報収集、関係者に対してオンラインでの聞き取りを行った。コロナ禍の中日本及び中国とアメリカのIR機関の果たす役割を把握した。 ②個別大学の学生アンケート(「留学生アンケート調査」、「留学生インタビュー調査」、「在学生アンケート」、「卒業生アンケート」)を実施し、分析を行った。今年大変特別の状況の中で、学生の学修状況、留学生の事情を明らかにした。 ③研究成果の発信について、所属大学で関係者に報告し、またシンポジュウムを企画し、講演を行った。また、日本高等教育学会大学の発表要旨を提出した(2020年6月開催予定、コロナ禍の影響で、学会大会の開催は中止された)。また、日本大学マネジメント研究会により招へい講演を行った(2020年12月)。さらに、国際高等教育フォーラム(2020年11月中国高等教育学会主催)で講演を行い、論文は掲載された。その他に、日本の高等教育研究成果を海外への発信のために、学術著書(金子元久『大学教育の再構築ー学生を成長させる大学へ』を翻訳(共訳)して、中国で出版された。 上述の活動を通じて、今までの研究をより広げ、とくに変化の激しい状況の中でIRのあり方をさらに認識し、貴重な知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、国際、海外の現地調査は延長したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度では、継続的にオンラインを通じて、資料収集、インタビューを行い、可能であれば、日本国内外の現地調査を行い、分析、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で、今年度で予定した国内外の現地調査はキャンセルされたため、計画は次年度にシフトして、事情によって、内外の現地調査及び国際会議への出席を行う。
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