2021 Fiscal Year Research-status Report
大学におけるIRの機能に関するエスノグラフィー -日本と米国・中国との比較
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18K02737
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
劉 文君 東洋大学, IR室, 教授 (80508408)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IRの役割 / 学生調査 / オンライン教育 / 対面授業 / 授業形態 / 教育効果 / 日中比較 / 日米比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度主な研究活動は研究実施計画に従い、主に下記の三つの側面から進めた。 ①文献・資料の収集: 日本・中国・アメリカの高等教育の現状、特にコロナ禍の中の様々な教育現場で行われた教育の実態、学生の学びの状況、またその中、IRの活動及び果たす役割に関する調査、研究資料の取集を行った。実態を正確に把握し、国際比較するために、アメリカ・中国および日本国内のIRの研究者、担当者および大学内の関係者に対して、インタビュー調査を行った。また、日本高等教育学会のIR活動調査プロジェクトの委員として調査活動に参加し、分析を分担した。このようにマクロレベルとミクロレベルでIR活動を行う際に、組織・財政。位置づけおよび人材などの側面での問題点を明らかにした。 ②教育・学修の現状分析: 学生調査のデータに基づき、学生のオンライン授業に対する反応を把握し、学生が受けた授業形態、学年などの差異について、時系列的比較を行い、コロナ禍前後の実態と比較し、分析を行った。 ③研究成果の発表・公表:調査、分析した結果をまとめ、日本の高等教育学会、大学教育学会の年次大会で発表し、また中国高等教育学会が主催する国際高等教育フォーラムでの講演資料を作成した。 上記の研究活動を通じて、大学の教学とくにコロナ禍という特別な時期の教育・学修の実態、およびIR活動の意義、果たす役割、その限界についてより明確にした。本研究の進展に大きく寄与していると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の中、国内外の移動は制限され、研究者との対面交流、現場調査には制約があったため
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Strategy for Future Research Activity |
zoom、ラインなど多様の手段を使い、フィールドワークを実施し、多面的な調査を行い、研究成果を積極的に公表する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で国内外の出張が控えたため。今年度では、必要な追加調査を行い、また研究成果の公表するためにシンポジュウム、ワークショップを行うと計画している。
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[Book] 大学教育的構建2021
Author(s)
金子 元久著 劉 文君(他)訳
Total Pages
197
Publisher
北京理工大学出版社
ISBN
978-7-5682-9271-9