2020 Fiscal Year Annual Research Report
Class improvement by learning analytics using LMS based on academic IR
Project/Area Number |
18K02740
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
西村 秀雄 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (70208221)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教学IR / LMS / ラーニングアナリティクス / 科学技術者倫理 / 研究倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は研究の最終年度である。これまでの2年間は大学管理職としての業務に忙殺され、研究を十分に進めることができなかったが、本年度はほぼ完璧な状態で研究を遂行することができた。 具体的にはまず、令和元年度末までに基幹となるLMS(Learning Management System)の運営について担当部局との調整を終え、またプラットフォームとなるホームページプロバイダを変更して研究のハード面を整備した。同時に本研究は人間を対象とした調査研究であるため、学内研究倫理委員会に研究計画を申請し、研究が承認された(許可番号:201014)。また研究の実施に際しては、受講生から所定の同意書を得た。 令和3年度に入る前後から新型コロナウイルス感染が拡大した。本学の場合、新入生オリエンテーションを途中で中断し、講義そのものも半月程度遅れて開始された。講義方法も前期は学期末を除きすべて遠隔授業となった。研究対象科目については、テレビ会議システム“Zoom”を用いた疑似対面授業として実施した。 このような変更はあったが、研究そのものについては講義担当者および受講生の遠隔授業への習熟、LMSの過負荷によるダウン等の問題を除けばほぼ全く問題なく、毎回の講義でLMSを利用して双方向型の講義を実施し、さらに学期末にはアンケート調査を実施、貴重な「遠隔授業時におけるLMSの利用」に関するデータを得ることができた。後期は原則として対面と遠隔授業が交互に実施されたため、受講生はその双方におけるLMSを体験し、学期末アンケートに回答した。 現在はそのデータを解析しているところであるが、基本的には学生の評価は非常に高く、そもそもの教育効果、そして教育の改善効果が高いことが判明している。成果発表についてはこの間、関係する論文等を投稿するだけでなく、研究結果を令和3年度の大学教育学会にて発表することになっている。
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