2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Curriculum and Pedagogy for Community Engagement Based on Relational Models of Citizenship Cultivation
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18K02742
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山口 洋典 立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (90449520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河井 亨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20706626)
秋吉 恵 立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (00580680)
宮下 聖史 島根県立大学, 地域政策学部, 准教授 (70755511)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 市民性 / パートナーシップ / 越境知 / SOFARモデル / 変容的関係 / コロナ禍 / 物語 / ボランティアセンター |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は研究終了年度となることから、日本グループ・ダイナミックス学会で研究成果の社会実装を扱ったシンポジウムの企画の他、2021年度に行ってきた口頭発表の内容を論文にとりまとめ、積極的な公刊にあたっていくこととした。国際ボランティア学会の機関誌「ボランティア学研究」第23号において特集「越境知としてのボランティア学」の編集を担当したこともあって、結果として共著を含めて複数の論文が掲載されるに至った。収められた論文は、コロナ禍における領域横断型の対人援助に関する各種実践の意義を越境知という視点のもとで報告したものから、東日本大震災の発災から10年の実践を俯瞰してボランティア学習や市民性教育(citizenship education)の観点からその意義と課題等について検討したもので、多岐にわたった。 また、前年度から引き続き、対人援助学会のオープンアクセスのオンライン雑誌「対人援助学マガジン」において「PBLの風と土」と題した連載を継続し、年度内発行の4号全てにおいて、特に米国で刊行された論文からサービス・ラーニングに関する理論の解題を行った。とりわけインディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校のサービスラーニングセンターを中心に構築されたSOFARモデルや、それらのモデルを通じて設計されるカリキュラムの展開を経て地域にもたらされる変容的関係の特徴に関心を向けた。 加えて立命館大学サービスラーニングセンターによる「ボランティア・サービスラーニング(VSL)研究会」においては、本研究を通じて導かれた知見を今後の組織的な展開に反映できるよう、既刊の論文に対する連続読書会の形式を取り入れ、6回の公開研究会を企画、実施した。その最終回となる6回目には、5年にわたる研究の成果を広く公表すべく、これまで構築してきた人的ネットワークを活かしたシンポジウムを実施した。
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Research Products
(12 results)