2019 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ種目横断型基本運動を活用した発達性協調運動症児支援の可能性と課題
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18K02745
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
増田 貴人 弘前大学, 教育学部, 准教授 (20369755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90531806)
大山 祐太 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60711976)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | DCD / ボール運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の研究は、2018年度まで確認していた各種研究動向を整理し、それをふまえたインクルーシブなスポーツ横断型身体活動支援実践を試みた。障害の有無にかかわらず、主に同年代集団では運動のぎこちなさ・身体的不器用さが指摘される子どもたちを中心に、ボールを用いたりボールスポーツの基盤になる動きを含めた身体活動を、週1回程度で定期的に実施した(計25回)。その際前述の活動について、Bair, J.et al.(2009)によるコーディネーション指導に関する専門書、そのなかでもRoth & Rothが著した章"entwicklung koordinative fahigkeiten"など、Klaus Roth氏の文献がたいへん参考になったことから、実際にドイツ連邦共和国のハイデルベルクにてRoth氏や関係スタッフと面会し、現地での活動を視察するとともに、援助に関するエッセンスや実施上の留意点などのヒアリングを実施し、大いに参考となる情報を得ることができた。あわせて視察の結果は、その後の実践にもできる限り応用することとした。現在実践の詳細については分析中であるが、幼児・低学年児童・高学年児童にかかわらず、対象児本人の意欲をいかに喚起するかという側面が継続的な活動参加並びに運動協応性スキルの向上、それぞれに大きく影響していることが強くうかがわれ、その意欲喚起の方向性を模索する必要が見出された。次年度以降も可能な限り実践を継続するとともに、これまでの実践について分析をすすめていくこととしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度取り組んだ各種研究動向を整理や海外の先進事例の視察とともに、それをふまえたインクルーシブなスポーツ横断型身体活動支援の定期的実践を試みることができ、概ね予定通り進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30~令和元年度に整理された研究動向や知見をふまえ、健常児やDCD児を対象としたスポーツ横断型身体活動支援の実践とその分析をすすめる。なかでも、十分に倫理的配慮をふまえながら、特にDCD児への支援として特有の観点を明らかにすべく分析をすすめる。適宜可能な範囲で研究成果の活用・報告を兼ねて現場でのワークショップ等及び意見交換を行っていくことで、保育指針や学習指導要領等等をふまえた現場での適用可能性を強く意識した検討を行う。あわせて特別支援教育としてのDCD支援の発展に寄与できるよう、精力的に取り組む。
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Causes of Carryover |
生じた理由は、新型コロナウィルス感染症拡大にともなって、出張予定や実践の実施が困難になったことによる影響による。次年度は、前年度実施できず延期したものも含め適性に使用する意向である。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Innovation of Eye tracking device for early detection of children with developmental coordination disorder2019
Author(s)
M.Saito, T.Aoki, S.Koeda, M.Mikami, K.Yoshida, A.Kaneda-Osato, T.Masuda, Y.Sakamoto, T.Mikami, K.Tsuchiya, T.Katayama, & K.Nakamura
Organizer
the 13th Developmental Coordination Disorder conference
Int'l Joint Research
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