2019 Fiscal Year Research-status Report
神経発達症児童の運動困難に対する自立活動の指導についての研究
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18K02754
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
石倉 健二 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40304703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 正義 関西国際大学, 人間科学部, 教授 (00623563)
三好 敏之 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (20792667)
橋本 正巳 くらしき作陽大学, 子ども教育学部, 教授 (30566568)
香野 毅 静岡大学, 教育学部, 教授 (70324324)
中根 征也 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (70742419)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 神経発達症児童・生徒 / 自閉スペクトラム症 / 特別支援学級在籍児童生徒 / 知的障害 / 協調運動 / 運動介入・運動指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
成果①自閉スペクトラム症に対する運動指導とその効果に関する系統的レビュー:2019年日本特殊教育学会第57回大会の自主シンポジウムで報告を行った。その概要は、ASD児への運動介入では、運動能力の向上だけでなく社会適応面に影響を与えることが示唆された。具体的な方法に関しては、さらに検討を要することが示された。 成果②小学校特別支援学級在籍児童への運動介入の効果:2019年日本特殊教育学会第57回大会の自主シンポジウムで報告を行った。その概要は、知的障害及び自閉症・情緒障害学級に在籍する児童13名を対象に運動介入プログラムを実施し、運動技能の向上が部分的に認められた。行動面についての有意な向上は認められなかったが、幾つかの運動技能と行動特性の間に相関関係が認められた。またASD児と非ASD児を比較した場合、ASD児の方が不注意、多動性-衝動性の大きな改善が認められた。 成果③:知的障害児のからだづくりを目指した教科横断的な授業実践:2019年日本特殊教育学会第57回大会の自主シンポジウムで報告を行った。その概要は、「学習に向かうからだづくり」のためのアセスメントツール(KY-M)と指導プログラムについてであった。そこでは日常的に教科横断的に身体へのアプローチを行う必要性が指摘された。 成果④研究会(運動・動作と発達・学習)の開催:総勢30名ほどの参加を得て、上記研究成果①~③に加え、乳児期の運動と言語社会性の発達の関連、書字の困難さと協調運動の関連、幼児の身体模倣と社会的スキルの関連、運動の上手下手のバイオメカニクス的観点、などの研究デザインについて協議を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協調運動に関する検査法について、著作権等の関係で使用許可を得るまでに時間を要した。使用の目途は立ったものの、新型コロナ感染予防対策の関係で現場での調査が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
学校現場等での調査や介入は、感染予防対策の進捗状況等を見ながら行うしかない。しかし一方で、これまでの研究成果から系統的レビューに注力して研究は継続させている。系統的レビューは感染予防対策の影響をほとんど受けないため、現在はこれを中心に取り組んでいる。
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Causes of Carryover |
2019年度は、研究打合せが予定していた回数よりも少なかったために旅費に残額が生じた。また3月に予定していた研究会が中止となったために、講師の謝金と旅費に残額が生じた。 2020年度の使用計画であるが、当初の計画では研究打合せのための旅費が多く計上されている。しかし新型コロナ対策により出張ができない状況であり、使用目的を大きく変更せざるを得ない。学会発表(予算10万円程度)、遠隔会議のための各自のシステム構築(予算50万円程度)、分析のためのツールと謝金(30万円程度)となることが見込まれる。
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Research Products
(3 results)