2019 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育での合理的配慮を促進するICT機器活用に向けた教員研修の体系化と実践
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18K02765
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
金森 克浩 日本福祉大学, スポーツ科学部, 教授 (60509313)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オンライン動画 / デジタルコンテンツ / 教材 / 特別支援教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ネット動画の作成を中心とし、その課題についてアンケート調査等を行いながら研究を進めていった。映像コンテンツ作成に当たっては以下の項目で整理をしていった。(1)最初に概要を説明(2)適度な長さ(10分以内)(3)必要なシーンは静止画を入れる。(4)字幕や強調表示、アフレコなどのアノテーションを入れて分かりやすくする。(5)探しやすいように適切なキーワードを入れる。(6)表情を評価するための多地点からの画像。これらのポイントを元に、研究協力者と動画を作成整理していっている。 整理のポイントとして以下の3つの項目でまとめることにした。(1)「教材解説動画」(2)「教材活用動画」(3)「教材制作動画」 これらの動画を利用した研修プログラムを試作し、特別支援教育関係の教員に調査を行った。調査をした結果として、映像コンテンツについては、数が多くなったためにどのように検索性を高めるかが課題。ディレクトリー型の情報提示は陳腐化してしまうので、キーワードを多く入れておけば利用者の方で探せるのではないか、という意見があったが、そもそもICTに詳しくない教員がどのようなキーワードを付けて探せばいいのかが分からない可能性もあり、検索のための演習の必要性が考えられる。 以上のことから、研修会における本プログラムの試行においては概ね良い評価があった。有効に使えるためにはどのようなことが必要かという質問に多くの参加者が「研修のための使い方を解説した動画」を選んでおり、使い方の動画を作成することでその効果についての検証も必要になると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動画作成および、教材としての活用方法については概ね整理ができている。関係者へのアンケート等も実施することができた。また、学会等での発表を行い、外形的な評価を受けている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度となることから、作成したオンライン動画を整理して活用するための整理をしていく。その際には、当初の計画として考えていたアセスメントコンテンツの試作をする。
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Causes of Carryover |
研究に使用するための視線入力関係の支援機器の購入を予定
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