2023 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical research on the actual situation and systematic learning teaching methods for mentally retarded children through the use of teaching tools
Project/Area Number |
18K02799
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
池畑 美恵子 淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (00616352)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 知的障害児童・生徒 / 実態把握 / 感覚と運動の高次化チェックリスト / 教材活用 / 系統的学習教授法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知的障害児童・生徒の発達の多面的な実態把握の指標の整備と発達段階に応じた系統的な学習教授法の検討を目的としたものである。実態把握の指標は、主として本研究で改訂を重ねてきた「感覚と運動の高次化チェックリスト 2022」を用いており、淑徳大学発達臨床研究センターの定期通所児童・生徒には年に1ないし2回の評価を行い、評価内容の検討を重ねた。令和5年度の課題としていた2点の進捗状況は以下の通りである。 ①「感覚と運動の高次化チェックリスト2022」の実践現場での活用可能性について 幅広い特別支援学校に協力依頼をかけることは困難であったが、肢体不自由特別支援学校および知的障害特別支援学校での実践事例の検討の中で、感覚と運動の高次化理論に重ねた実態把握の視点を検討することができた。その内容については、令和5年2月24日開催の第7回 障害児保育・教育実践事例報告会で報告がなされた(大阪府立西淀川支援学校 藤原彩夏氏「うれしい!たのしい!大好き!をひきだす教材を通したCちゃんの3年間の育ち」/鳥取県立米子養護学校 山田真太郎氏「高等部3年Fくんの安定した生活へ向けての取り組み」) ②知的障害幼児・児童の系統的な学習展開のあり方に関する代表モデル事例の提示 知的障害児の学習は、しばしばすでにある学習教材を提示し取り組ませる教材中心型の展開になりやすい。数年間の見通しの中で系統的に学習展開を考察するには指導者が拠り所する手がかりが必要となるため、まずはⅠ層からⅢ層までの学習教材を中心にその系統性を整理した。合わせ代表的なモデル事例の提示として、3年間の経過を追った発達段階の異なる事例の経過を集約した。
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Research Products
(6 results)