2020 Fiscal Year Annual Research Report
Approaches to University Health Service Coordinators and Development of Human Resource Development Programs to Support Students with Chronic Illnesses
Project/Area Number |
18K02803
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
河合 洋子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (10249344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大見 サキエ 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (40329826)
津田 聡子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (20616122)
滝川 国芳 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00443333)
合田 友美 宝塚大学, 看護学部, 教授 (20342298)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 慢性疾患学生 / てんかん / 保健管理部門 / 看護職者 / 研修会 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,オンラインによる研修会「第1回 大学保健管理部門マネジメントセミナー」を,2021年2月20日(土)に実施した。初年度のアンケート調査実施大学を対象とし,全国から93名の参加があった。第1部は医師による講演「てんかんに関する最近の知識」,第2部は「てんかんの学生の対応~成功・失敗事例から学ぶ~」と題してグループワークを実施した(34名参加)。 講演内容は,てんかんの一般的なことだけでなく,2017年に変更された発作型分類,青年期に発症するてんかん,治療法,発作に出会った時の対応など,新しい知識から日常的な対応などである。第2部のグループワークでは,てんかんの学生の把握方法,健康調査票の活用についてなど,短い時間で事例や課題を議論した。学生から自己申請がない場合の自己申請の勧め方,自己申請があった場合の症状の聞き取り,教職員や他学生へ本人から病気の伝えやすいアプローチ法など,サポート体制づくりが課題として挙げられた。 研修会後アンケート結果(75名)では,研修会の満足度は「やや満足」を合わせて全員が満足していた。講演会では,新しく変わった分類,観察のポイント,発作時に救急車を呼ぶタイミングなど知ることができた。グループワークでは,同じような悩みを持った人と話すことで新たな発見があった。今後希望するテーマは,他の慢性疾患学生への対応,学生の情報共有についてなどであった。研修会開催方法は,全国どこからも参加しやすいオンライン研修会の希望が多かった。研修会への要望は,疾患や法律の最新の知識,他大学との情報交換,定期的に継続して研修会を開催してほしいなどであった。初めて研修会を実施したが,保健管理部門の看護職者は慢性疾患の知識や学生の対応についての学びを深めたいと思っていることが明らかになったとともに,今後も継続して研修会を行う必要性が示された。
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