2021 Fiscal Year Research-status Report
歯科衛生士教育におけるiPadアプリケーションの開発と教育効果に関する研究
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18K02826
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
新井 恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40331350)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アプリケーション / 歯科衛生士教育 / ICT / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
文部科学省では学校教育分野、社会教育分野における情報化の推進のため様々な取組を実施している。学校教育では授業でのICT(Information and Communication Technology)活用が着実に進展し、情報教育の充実やアクティブ・ラーニングへのICT活用が議論されているがICT教育が進んでいない教育分野も見受けられる。歯科臨床の現場では、患者情報や検査データをデジタル化をして管理をしている。しかし、歯科衛生士教育ではデジタル化に対応しきれておらず活用が進んでいない。 本研究の目的は、歯科臨床の現場に即したICTを用いた教育を行うこと、歯科衛生士教育にとって重要である実技習得及び患者指導技術向上を中心としたiPadアプリケーションの開発して授業やアクティブラーニングで使用し、教育効果を検証することである。iPadアプリケーションの開発は進んでいるが、昨年度はコロナ禍で大学での対面授業がほとんど行われなかったため、教育的効果を検証することがでなかった。 本年度はこれまでに開発したiPadアプリケーションを用いてA大学歯科衛生士養成課程2年生を対象に顎模型の歯周ポケット測定実習を行い,測定値の記録方法の違いで測定値の正解率に差があるかを検証した。また、アプリ使用について学生に意見を取り入れるため無記名質問紙調査を行った。歯周ポケット測定のアプリと記録用紙の正解率について両群をMann-WhitneyのU検定で比較したところ有意な差はなかった。歯周ポケット測定値をアプリで入力することは記録用紙の代わりとして有用であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で大学での対面授業実施に制限があり、予定通りに実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
iPadアプリケーションの開発は予定通り進んでいるため、今後は教育効果について検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究実施に遅れが出ているため、昨年度実施分を今年度に実施し、予算を執行予定である。
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