2019 Fiscal Year Research-status Report
問題発見型グループ学習の意見形成過程を用いた評価支援システム
Project/Area Number |
18K02834
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
森 幹彦 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (70362423)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 問題発見型グループ学習 / 議論支援システム / 議論マイニング / 議論記録システム / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、問題発見型グループ学習において、対話と議論による意見形成の結果を成果物とする学習活動を記録し自己や他者による学習評価することを支援するシステムの構築にある。 本年度は、昨年度に引き続き問題発見型グループ学習の場面で多く用いられている模造紙と付箋紙の利用状況と、それに基づく意見形成過程を記録するシステムの開発を進めた。その結果、このシステムにより、グループ学習活動において意見を書き出した付箋紙が提示された時刻や位置、移動などの変化、そこに書かれた内容およびその際の発言内容が自動的に記録できるようになった。また、リアルタイムで自動認識できるようになった。付箋紙が配置された際の位置関係とその変化によって、意見の間にある暗黙の関係を半自動的に計測して指標化できるようになった。 さらに、グループ学習活動の場を後から確認して議論形成の過程と結果を評価をする際に利用するためのデータ閲覧システムの設計・開発を進めた。意見形成の過程を俯瞰的に確認するためには、特徴的な場面を可視化していくことが重要である。また、そのためには利用者が理解しやすい指標の提示が必要だと考えた。そこで、ハッカソン(開発を進めるためのアイディア出しと試作の集まり)を開催し、必要な情報とそれが実現可能かを確認して開発に着手した。すでに稼働可能な試作システムを開発しており、引き続き開発を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
議論成果に対する意見との対応付けを可視化するシステムの開発を始められている。
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Strategy for Future Research Activity |
実際のグループ学習に対して開発中のシステムを適用し、有用性を確認しながらさらに効果的なものにしていく。
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Causes of Carryover |
研究発表を予定していたが、COVID-19の影響でとりやめたため次年度に繰り越した。すでに投稿済みであり、計画的に使用できる。
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