2018 Fiscal Year Research-status Report
A Research on Education System using Image Processing Technologies
Project/Area Number |
18K02836
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌田 洋 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (20569884)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 芳夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (60290087)
鷹合 大輔 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (90440487)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 集団指導 / 個別指導 / 双方向コミュニケーション / プログラミング学習 / 色彩学習 / Webページ学習 / 錯視学習 / 動画像学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度の研究実績としては、学習システムの構成を実現したうえで、問題に対する学習者の回答の保存、分析、助言機能を下記のように研究開発して実現した。 集団指導では、一斉授業において受講生の挙げた色カードを自動集計する双方向授業システムにおいて、グループ毎に回答を集計するグループ集計機能を実現した。具体的には、矩形または直線の2種類の方式で画面上でグループの範囲を指定する方法を考案した。従来は受講生全体の回答を一括集計していたが、本機能により、グループ毎の回答集計が可能となると同時に、回答に関するグループ間の比較を可能にした。 個別学習では、第1の領域であるプログラミング学習において、初心者レベルから実践レベルまでの4段階のプログラムを学習者が作成しつつ自学自習できるシステムを研究開発した。具体的には最も基本的な2次元図形に着目し、描画、移動、2次元図形の制御、複数の2次元図形の衝突の4段階で基本段階から実用段階まで段階的に学習することを可能にした。評価実験の結果、システムの有用性について良好な結果が得られた。 個別学習では、第2の領域である色彩学習において、Webページ、錯視、動画像、洋服という4つの題材に関する学習システムをそれぞれ研究開発した。Webページの学習システムでは、直観的な色の選択と配色を行える配色学習機能とともにCSSプログラミングの学習機能も実現した。錯視の学習システムでは、錯視量の記録・分析を行うことで錯視に関する理解を深める機能を実現した。動画像の学習システムでは、色彩の選択問題について解答履歴と正解を3次元色彩空間で比較できる機能を実現した。洋服の学習システムでは、配色技法問題に対する回答の判定機能や解答助言機能を実現した。上記の4システムはいずれも評価実験で良好な結果が得られた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年間の研究目標に対して、初年度は、学習システムのプロトタイプ構築ができ、今後の2年間の研究の基盤ができた。また、各システムにおいて、新機能が実現できており、おおむね順調に進展していると評価する。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度に構築した学習システムをもとに、学習者の理解モデルに基づく、問題に対する学習者の回答に対する助言機能の研究開発を、データを収集しつつ推進する。
|
Causes of Carryover |
初年度は学習システムのプロトタイプ構築に集中したため、2,3年度への準備が翌年度に一部繰り越したが、ほぼ計画通りである。
|
Remarks |
研究概要、研究業績を記載
|