2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a moral education audiobook for young children, utilizing vocal sensitivity information regarding onomatopoeias
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18K02839
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
藤野 良孝 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (40462767)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オノマトペ / 幼児教育 / 法教育 / 道徳教育 / 規範意識 / オーディオブック / アニメーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児の絵本の読み聞かせ教育で幼稚園教諭や保護者が使用する「ぶっぶーっ」等のオノマトペの感性情報が、子どもの法教育の理解と意識醸成(道徳教育、規範意識を含む)に関係している要因の1つであることを示すために、前年度のオノマトペの感性情報の知見(10の法的内容とそれに付随されたオノマトペ文字の色彩と濃度、フォントの適合性を評価し、伝達効果を促すオノマトペの感性情報を示した。)を絵本に反映し、形成的評価を行いながら幼児の法教育用のオノマトペ・オーディオブックを制作した。なお、オーディオブックは、「動く絵本(アニメーション)」として視聴可能にした。 制作したオノマトペ・オーディオブックの内容の評価は、コロナ禍のため従来の読み聞かせによるアプローチでは安全性(密の問題)をクリアできないことから、距離をとって見ることが可能なアニメーションに切り替えて、園児たちに視聴させた。具体的には、H幼稚園の年中児クラス27人~40人および年長児クラス20人~45人の園児たちを対象に10の法的内容を1日に1内容視聴させ、10日間の視聴の中でどのような反応や変化が見られたのかを、幼稚園教諭4名に観察記録とwebによるアンケート評価から検証してもらった。結果、オノマトペ・オーディオブックの内容は、子どもたちの規範意識を高めたり、道徳内容を理解したり、子ども同士で問題点を気づいたり、注意したりするなど肯定的に評価された。
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