2018 Fiscal Year Research-status Report
学科レベル適用型学習目標構造化システムと学科ポリシー充足度測定ツールの開発
Project/Area Number |
18K02844
|
Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
中嶌 康二 関西国際大学, 教育学部 教育福祉学科, 講師 (10565823)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 良仁 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (00438087)
中野 裕司 熊本大学, 総合情報統括センター, 教授 (40198164)
松葉 龍一 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (40336227)
陳 那森 関西国際大学, 経営学部, 教授 (50249512)
藤木 清 関西国際大学, 経営学部, 教授 (60300365)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 課題分析図作成 / 学習目標と評価方法の対応 / インストラクショナルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、開発予定の「学科レベル適用型学習目標構造化システム」ならびに「学科ポリシー充足度測定ツール」のうち、前者に関する調査、検討を進めた。具体的には、(1)学習目標構造化・系列化支援機能、(2)学習目標の多層的関連付け支援機能、(3)IDの観点に基づいた評価指標、を開発するための準備作業を実施した形となる。(1)については、複数の大学における様々な形態の科目を複数取り上げ、科目の担当教員とともに当該科目の学習目標の構造化と系列化を行い、そのプロセスのモデル化と、担当教員の納得感やプロセスに対する負担感を実地調査した(継続中)。この作業により、インストラクショナルデザイン(ID)的見地による、授業設計の構造化・系列化を行うことへの障壁があることがわかってきた。このため、「授業設計2要素(目標・評価)の明確化支援ツールの設計」という命題にて、教員が独力でこの作業を実施できるようになるために必要な支援の在り方を明確化するための調査研究が必要である、と判断された。2019年度に調査・検証を行う。 (2)については、大学のディプロマポリシー(DP)の課題分析図を作成することと、各科目の課題分析図を作成すること、そこで構造化された各課題(=学習目標=評価方法)を紐づけすること、を統合的に支援する機能を意味しており、2018年度は、紐づけの作業を実現するための条件について議論を行った。この点は、2019年度にさらに情報収集と議論を行い、実現する具体的仕組みの洗い出しを行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目は、「学科レベル適用型学習目標構造化システム」の開発のための準備段階として、調査・検討を行うフェーズであり、結果として、当初計画にあったプロセスをより具体的にすることができた。このため、おおむね順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
「学科レベル適用型学習目標構造化システム」の開発を目的とした、(1)学習目標構造化・系列化支援機能、(2)学習目標の多層的関連付け支援機能、(3)IDの観点に基づいた評価指標、の設計を行う。この設計開発の基盤的位置づけの研究として、大学の実際の科目を題材に調査を行い、「授業設計2要素(目標・評価)の明確化支援ツール」の設計を行う。これらの作業により、計画3年目でのシステム開発を行うための準備段階とする。
|
Causes of Carryover |
より詳細な調査と検討にもとづいた設計が必要となるものと考え、開発費用の使用を先送りしたため、次年度使用額が発生した。システム開発には相当の予算が必要となるため、計画2年目ならびに3年目に予算を投入する計画とする。
|