2019 Fiscal Year Research-status Report
Design and Implementation of a Learning System based on ESD to Foster Deep Learning
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18K02848
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Research Institution | International College of Technology, Kanazawa |
Principal Investigator |
竹俣 一也 国際高等専門学校, グローバル情報学科, 教授 (50167491)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 気温観測 / 地域環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
一人ひとりが科学的な常識から地球環境を考えていくことで持続可能な社会が実現される。それを支えるために地域は生涯的に渡って科学教育およびESD(持続可能な発展のための教育)の場を提供し、地域における科学的リテラシーを向上させていかねばならない。本研究ではESD への取り組みを、体験活動を通して生徒が各成長段階に応じて自発的に持続可能な社会づくりの担い手として育成される取り組みを支援するシステムを検討する。そこで本研究では上述の活動を支援することに対して野外体験学習や野外観察を促進するシステムおよびそれを支える環境・文化財情報データの収集等について検討する。さらに、地球環境保全に対する活動や教育実践を通して地域のESD 活動および国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の推進を支援できる教育システムのあり方を 検討していく。 2019年度は、2018年に引き続き上述にある活動を支援するシステムとして野外観測システムを活用した観測を実施し、実践活動を通してPISA型学力の涵養につながるコンテンツを検討した。さらに野外観測から得られる環境に関連した情報を分りやすく市民の方々に伝える手法を検討し、石川県立美術館広坂別館にて実践した。また、生涯に渡って持続可能な社会づくりに寄与するには、環境に加えて経済・社会・文化の面から多様な価値観を育んでいくことが必要で考え、そのため地域に古くからある環境に関わる情報として白山雪形観測画像を取得し、雪形の形成を示す基本データを収集した。天候に左右されるため鮮明な画像取得が難しく貴重な画像データとなっている。この情報から児童生徒が科学的素養を身に付けることができるような教材コンテンツを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
夏期の気温観測が使用している測器がトラブルなく機能しており良好であるため。また,白山雪形の時系列写真画像取得システムも良好に機能しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定どおりに推進する。2020年度は引き続き、金沢市内中心部50か所および奥能登地区10か所に気温・湿度データロガーを設置し、夏季(7月から9月)の地方都市の熱環境状況を終日20分間隔で調査する。百葉箱の使用で協力していただいている小学校の統廃合により観測点の変更を検討する。スカイラジオメータを用いて大気エアロゾルの光学的厚さの日々の変化を観測する。さらに、白山雪形の観測に対しても継続して実施する。
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Causes of Carryover |
(理由) 2019年度購入を予定していた気温観測用ロガーの購入を、機種変更検討のため一時見合わることにしたためである。なお、これにより研究推進に対して問題は発生していない。 (使用計画) 2019度中に購入予定であった気温観測用ロガーを2020年度において購入する。
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Research Products
(1 results)