2018 Fiscal Year Research-status Report
小学校プログラミング教育に資する組み合わせて活用できる研修パッケージの開発
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18K02853
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小林 祐紀 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20599617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 万寿夫 北陸学院大学, 人間総合学部(子ども教育学科), 教授(移行) (00434465)
中川 一史 放送大学, 教養学部, 教授 (80322113)
佐藤 幸江 金沢星稜大学, 人間科学部, 教授 (90599614)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 小学校 / 教員研修 / 研修パッケージ |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目にあたる2018年度は,各種研修パッケージの開発に取り組んだ。具体的には,具体的な活動を通してプログラミング的思考を学ぶ体験型研修,小学校プログラミング教育導入の背景を理解する講義型研修,小学校プログラミング教育の教育実践事例について理解する研修,授業イメージ獲得のために参加者同士が議論する参画型研修,プログラミング教材の操作体験研修である。 特に,具体的な活動を通してプログラミング的思考を学ぶ体験型研修は順序の考え方(順次処理),繰り返しの考え方(反復処理),条件分岐の考え方の3種類(それぞれ15分)を開発した。同様に,授業イメージ獲得のために参加者同士が議論する参画型研修は,学校の実態に応じて30分及び45分で実施できるものを開発した。さらに,プログラミング教材の操作体験研修では,無料で利用できるScratch3.0と有償であるが比較的安価で交流でき,各地で整備が進められるアーテックロボを対象とした2種類(それぞれ30分)を開発した。 開発した各種研修パッケージについては,書籍や学会等の研究発表の場を通じて広く利用できることを周知した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,共同研究者と共に各種研修パッケージを開発することができた。 開発した研修パッケージについては,共同研究者同士で互いに意見を交わしたり,小学校教員・教育委員会等の研修実施者と意見をもらったりすることで,改善することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は各自治体の教員研修及び各学校において,開発した研修パッケージを実施し,評価する予定である。評価は研修内容の理解や研修に対する満足度に留まらず,最終的に小学校プログラミング教育の教育実践につながったかについても追調査していきたいと考えている。 また,研修の実施を受けて研修実施者にヒアリングを実施し,研修パッケージの精緻化を図る予定である。 研修パッケージの評価結果については,関連学会において研究発表する予定である。
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Causes of Carryover |
物品が想定より安く調達でき,物品費を低くおさえることができたため。次年度使用額は,2019年度における旅費のための経費に充当する。
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Research Products
(5 results)