2023 Fiscal Year Annual Research Report
Study of educational IR indicators based on the perspective of evaluation by medical education : possibility of using learning records
Project/Area Number |
18K02865
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10582588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山邉 昭則 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70533933)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | IR / 医学教育 / 分野別評価 / Moodle |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究におけるリサーチクエスチョンは以下の通りである。「グローバルスタンダードに基づく医学教育の質保証および改善という観点から、医学部での教学IRを遂行するにはどのようなデータ・指標が必要か」 このリサーチクエスチョンにもとづき、研究初年度は以下を実施した:(1)LRS(Learning Locker)の導入(2)LRSとMoodleとの接続検証およびデータ通信に関する動作確認(3)これまでに行われた医学教育分野別評価の受審結果の整理 これに続き、研究2年目は以下を実施した:(1)主にMoodle(LMS)から得られるデータに主眼を置いたIR項目・指標の検討(2)これまでに行われた医学教育分野別評価の受審結果の整理・発表 教学IRに関連して、医学教育分野別評価において、特に教学IRに関連する部分での「部分的適合」評価となったケースが多数見られていた。このことからも、教学IRとしてのデータ整理・解析を適切に実施するにあたり、(1)データの収集(2)データの整理(3)データの解析(4)データの可視化(5)データの共有・活用 といったステップを確実に実施できる仕組みを整えることが求められることが明らかとなった。 なお、開始2年間の研究において、LRSを利用することは準備や管理の手間が多く、本研究課題においてはメリットよりもデメリットのほうが多くなると判断し、LMSであるMoodleをデータ集約の場として検討して実践を継続した。 コロナ禍以降で研究の進捗が滞った期間も存在したが、Moodleのプラグインを利用することで、特にSQLを利用したデータの整理・解析は行いやすくなった。解析の結果等ををMoodle内のみで閲覧できるようにするには、閲覧権限等の設定が必要とはなるが、セキュリティ面と活用面とを担保できるような方策を検討することも調査された。
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