2018 Fiscal Year Research-status Report
主体的問題解決能力を養成する健康をテーマとした分野横断型学修システムの開発と評価
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18K02869
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 教授 (20214322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎田 めぐみ 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (70385558)
二瓶 裕之 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (70433422)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 主体的問題解決能力 / 分野横断型学修システム / ICT / 健康長寿社会 / クリティカルシンキング |
Outline of Annual Research Achievements |
ICT学修支援システム(Glexa)を活用して、分野横断型学修システムを構築した。健康長寿社会に活躍できる人材を目指して、多分野の学生とともに主体的な学びの能力を身につけるために、分野横断型授業(低学年と高学年)を企画し、低学年の授業を実施した。 医療・福祉介護・栄養6分野の2年生6人からなる2つの学生グループが、20年後の自職種の未来像と職種間の関連について4回のネット授業と自己主導型学修を実施した。授業後各自研究レポートを作成し、e-ポートフォリオを用いた省察を行った。教員が研究レポートに対して、問題発見、問題解決、根拠となる情報、文章表現の4つの観点で各3点満点のルーブリック評価を行い、最後に学生アンケートを実施した。 アンケート結果で、「特にそう思う」は「他学部の学生との議論は良い刺激になった」が100%、「学修意欲が高まった」が82%、「問題への興味がさらに深まった」が73%、「多面的な視点で問題を発見できた」が64%であった。「他学部の学生は自分にない専門的な知識を持っている」、「説明する際は十分な準備をする必要がある」が82%、「自分に必要な知識や能力を再認識できた」が73%、「他学部の学生に説明することで理解が深まった」が64%であった。ポートフォリオへの記載例として、「大学での授業以上に刺激的だった。異なる専攻の学生が議論することによりシナジー効果が生まれ、広く深い議論ができた。」「ディスカッションすると、自分の学修がいかに浅く表面的なものかと反省する点が多かった。」「他職種との関連を議論でき、将来へのイメージが膨らんだ。」などが挙げられる。研究レポートのルーブリック評価は最高が11点、最低が6点で平均8.6点(12点満点)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ICT学修支援システム(Glexa)を活用して、分野横断型学修システムを構築し、実際に北海道、東京、神奈川の6大学2グループ(12名)と7大学に所属する7名の教員が、各グループ4回のネット授業(各2時間)と自己主導型学修およびe-ポートフォリオを用いた省察を行った。2グループの授業は異なる時期に実施したため、1グループ終了後にシステムの改修を行い、改修後に2グループ目の授業を実施した。授業実施に際して教材を作成し、学生用ガイドとファシリテーター用ガイドを作成し、2グループの授業実施後改善を図った。ルーブリック評価表を用いたディスカッションやプロダクトの評価を実施して、ルーブリック評価表の改善を図った。ディスカッションや自己主導型学修の充実度を検討するために分野横断型学修システム録画画像とリソース教材などへのアクセス履歴を検討中である。e-ポートフォリオ記載内容の質的検討についても取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
Ⅰ.問題の多面的な理解につながるディスカッションの充実度の検証に関しては、以下の点について検討や改修を行う。1)各学生のディスカッションへの貢献度の検討をどのように行うか?2)授業ごとに同僚評価を行うためのシステム改修 3)授業ごとにファシリテーターが学生評価を行うためのシステム改修。具体的には以下の評価と検討を行う。1.ルーブリック評価表を用いた多分野学生のディスカッションの内容評価:各学生のディスカッションへの貢献度、自分の意見をわかりやすく他学科の学生に伝えられたか、他学科の学生の意見を傾聴したか、について同僚評価、教員評価を実施する。2.分野横断型学修システム録画画像を用いた解析 3.ディスカッションについて、ルーブリック評価と発言履歴の解析結果の関連を検討する。 Ⅱ.自己主導型学修とその共有についての充実度の検証に関しては以下の2項目に分けてそれぞれ検証を行う。1.自己主導型学修の充実度の検証:学修時間と個人の使用したリソース、プロダクトの評価方法の検討を行う。1)個人プロダクトとグループプロダクトに対して編集作業ごとに編集者と開始時刻・編集時間を収集する。2)ルーブリック評価表からの検証 3)ルーブリック評価と学修活動の関連を調べる。2.自己主導型学修成果の共有に関する検証:学修成果の共有について、ネット会議システム録画の解析方法とルーブリック評価法を開発する。1)ネット会議での発言履歴からの検証 2)ホワイトボードの利用履歴からの検証 3)ルーブリック評価表からの検証4)検証結果の比較検討 (1)「自己主導型学修の充実度」と同様にルーブリック評価と発言履歴・編集履歴との関連を調べる。(2)4回のネット授業で発言履歴がどのように変わったのかを検証する。
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Causes of Carryover |
システムについて改修が完了しておらず、仮構築の部分が多いため、開発費の見積、請求が発生しなかった。次年度に支払う予定である。今後発言履歴、編集履歴の解析には人件費や謝金が必要になる予定である。
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Research Products
(1 results)