2018 Fiscal Year Research-status Report
Classroom support system for mass teaching using 360-degree media
Project/Area Number |
18K02874
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 裕美 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80300284)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | VR / 教育 / 360度画像 / 授業支援システム / 学習 / ヘッドマウントディスプレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
ユーザーが自由に視点を変えることを可能にする360度画像は、最近のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)や360度カメラの普及と相まって近年注目されており、その教育応用についても様々な検討が行われている。しかしながら、教室において360度画像をHMDで生徒が視聴する場合、生徒が見ている画像や視点などの詳細情報を個別に得ることが難しく、指導上の困難さの原因となっている。そこで本研究は360度画像を用いた没入型学習コンテンツを用いた学習指導を行うための、授業支援システムの構築と検証を行っている。 初年度(平成30年度)は、教師用PCアプリと学習者用スマートフォンアプリの制作を計画しており、それに沿って2種類のアプリケーションを制作した。一つは、360度動画をサーバーに保存し、教師側アプリケーションからの指示に従って生徒側アプリケーションにダウンロードし、生徒側で動画を再生すると教師側に動画の種類、再生位置と視線の方向がそう送信されるアプリケーションである。教師と生徒側では同じ動画ファイルを保持しているため、この3つの情報がわかれば生徒が何を見ているかをリアルタイムで把握することができる。もう一つのアプリケーションは、360度写真を見るアプリケーションであり、アプリケーション内で音声認識によりタグ(例えば、空に見える雲に対して”Cloud”など)を付与することで英単語の学習を行うアプリ―ケーションである。こちらは、教師だけでなく生徒同士でもお互いにタグを見ることを可能にして、互いの学習状況を把握するなど教え合いの効果が生まれるよう配慮した。こちらのアプリケーションについては、小学生を対象とした英語学習ワークショップでテストプレイを行い、好評を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた通り、360度画像を用いた教師用PCアプリケーションと生徒用モバイルアプリケーションを開発できており、ユーザーテストについても準備を行えている。実装予定だったボイスチャット機能は未だ実装できていないが、それ以外の機能は実装できている。ただ、長時間使用するとPC側のアプリケーションの動作に障害が出るなど、細かい部分の修正は不十分であるため、次年度に対応したい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(令和元年度):上で述べたように、PC側のアプリケーションに一部障害があるため、動作の最適化を続けていく。また、計画ではスマートフォンと段ボール製ゴーグルを組み合わせた簡易的なHMDを使用する予定であったが、いわゆるスタンドアロン型HMDが安価で入手できるようになっているため、次年度はこちらを利用したアプリケーションも開発していく。ソフトウェアの開発はこの年度でほぼ完結するよう努力する。
令和二年度:アプリケーションを完成させているという前提で、それに使用する教育コンテンツの充実と実証実験を活動の中心とする。教育コンテンツについては、アプリケーションにて使用する360度画像に加え、同時に使用する学習資料、指導要領も分担者と協力して作成し、研究代表者が開催するイベントにおいて検証を行う。
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Causes of Carryover |
平成30年度の研究については、研究室で所蔵していたスマートフォンなどのデバイスを活用して実験が可能であったため、当初予定していたデバイスの購入を遅らせた。令和元年度にはスマートフォンより安価で高性能のスタンドアロン型ヘッドマウントディスプレイが発売される予定のため、こちらを購入して実験に活用する。
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Research Products
(5 results)