2019 Fiscal Year Annual Research Report
効果的な医学PBLを実現する教育用電子カルテとeラーニングシステムの開発
Project/Area Number |
18K02914
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
鈴木 茂孝 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90148289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若月 徹 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40335394)
堀場 文彰 藤田医科大学, 医療科学部, 講師 (20290166)
大槻 眞嗣 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50267952)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | PBL / ICT活用 / 電子カルテ / 授業支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
医学PBLは、知識やスキルを定着しリサーチマインドを育成する効果的な授業手法である。しかし、教材の作成や配付物等の準備やファシリテート等、テュータへの負担が大きく、授業手法も更に能動的にする必要がある。本研究では、PBLの適所にICT支援策を導入し、以上の課題を改善することを目的とし、以下の成果を得た。 1)検査依頼応答システムの開発:PBLをより能動的にするため、検査項目も学生が推考し結果を受け取るもので、端末を選ばないWebシステムとして開発した。検査項目の追加、学生端末の画面構成も簡単に変更できるようにした。学生とテュータ全員を対象とした無記名の質問紙法による調査では、テュータの全員から「負荷が低減された」、「授業の進行に役立った」との回答を得た。学生からは「今後も使用したい」という肯定的な回答(5段階中4以上)は83%であった。 2) PBLポータルサイトの提供:PBL授業に関する情報提供の場を提供し、逐次、掲載情報、リンクの追加、更新を行うことで、学修の準備、進捗を支援した。 3)進捗に応じた教材提示:情報提示を紙媒体、デジタル資料配信、LMSによる提示の3種を試行し、より良い手法を探った。学生とテュータの全員を対象に無記名アンケートを実施した。その結果、「デジタル資料配信今後も使用したい」との回答が76%と最も高い評価を得た。テュータからは、作業の削減、適切なタイミングで資料を閲覧でき、動画や音声も配信できることから高い評価を得た。 4)LMS環境:自己学習へのICT支援として、過去の授業で使用した8つの教材を活用して、LMSのLesson機能を活用した自己学習支援環境を試作した。 5)成果の公表:PBLの自己学習を推進するため、LMSを活用した学修環境の試作と広範な領域に及ぶ8症例を含むPBLの授業方法をまとめた電子書籍「藤田式PBLのススメ」を発刊した。
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Research Products
(3 results)