2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of a participatory learning support system connecting basic knowledge of pharmaceutical sciences to clinical
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18K02919
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
大内 秀一 近畿大学, 薬学部, 教授 (30275606)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学修システム / 問題基盤型学習 / チーム基盤型学習 / 薬剤師国家試験 / Moodle / 機械学習 / 副作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の研究計画内容に準じて、専用のサーバー上にオープンソースのe-ラーニングプラットフォームの Moodle を利用して学修システムの構築を行った。問題基盤型学習 (Problem-Based Learning=PBL) とチーム基盤型学習 (Team-Based Learning=TBL)を教授者1名でも運用できるように、フォーラム機能(学生へのアナウンス、PBLおよびTBLでのグループ内のディスカッションの書き込み)、Wiki機能(PBLでのまとめ作成)、課題機能(プレゼン資料の提出)、フィードバック機能(Peer評価、アンケート)、ファイルおよびフォルダ機能(資料の提示)を組み合わせて、視覚的に分かりやすく配置した学修システムを構築した。 薬剤師国家試験を意識した問題をTBLで用いる問題として設定するため、1996年から2018年までの22年分の薬剤師国家試験に出題されている新薬の出題傾向をテキストマイニングの手法を用いて分析した。その結果、科目ごとの出題傾向を知ることができた。(この結果を、第68回 日本薬学会近畿支部総会・大会にて発表した。) PBLで用いるシナリオを作成するため、次の検討を行った。(1) 医薬品副作用データベース (JADER) を用いて機械学習による薬の副作用の予測について検討を行い、副作用の発現傾向を分析した。(この分析結果を、第28回日本医療薬学会年会にて発表した。)また、病院や薬局で実務実習を行った5年生の実務実習報告書の症例の中から8疾患(がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神疾患、免疫・アレルギー疾患、感染症)に関連する症例に絞って内容を精査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学修システムは専用のサーバー上に Moodle を利用して構築し、問題なく稼働できる状態になっている。PBLで用いるシナリオの作成は、学習効果が上がると考えられる症例が思うように見つからず、数例の作成にとどまっている。シナリオの数を増やしてシナリオを充実させるべく症例の検証を重ねている。TBLで用いる問題は、作成したシナリオに合わせて作成が終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
改訂版コアカリに基づいた実務実習が始まる薬学部5年生を実務実習に行く前のグループと実務実習に行った後のグループの2つに分けて、初年度に構築した学修システムを運用して学修システムを検証する。薬学基礎“物理・化学・生物”の知識が臨床の問題解決につながる事を学んでから実務実習に臨む学生と実務実習を終えた後に薬学基礎“物理・化学・生物”の知識が臨床でも重要だと学ぶ学生との教育効果を比較できるものと考えている。これらの実施結果について、学会にて発表する。
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Causes of Carryover |
購入を予定していたレスポンスデバイス(クリッカー)の契約条件が変更されたため、実際に可動させる次年度に購入するため、次年度使用額に変更が生じた。
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Research Products
(2 results)