2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a participatory learning support system connecting basic knowledge of pharmaceutical sciences to clinical
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18K02919
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
大内 秀一 近畿大学, 薬学部, 教授 (30275606)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学修システム / 問題解決型学習 / チーム基盤型学習 / 薬剤師国家試験 / Moodle / テキストマイニング / オンライン学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
開発した学修システムを実施運用した昨年度の検証結果を踏まえ、今年度は、「基礎薬学の知識を臨床へつなぐ参加型学修システム」を一部改良して完成させる予定で進めていた。しかし、COVID-19 の影響で対面講義の実施時期が見通せない状況となり、全てをオンラインで実施する必要性が生じた。 学修システムは、Webサーバー上に Moodle を活用した学習支援システムを構築していたので、オンラインでの実施でも対応可能であることから、学修システムのオンライン化した際の教育効果を検証した。学修システム中の講義および発表は、Web会議システムのZoomを、少人数のグループ討議は、Zoomの「ブレイクアウトルーム」機能を、授業応答システムは、薬学部が共同研究で開発していた講義支援アプリ「先生!わかりませーん!」を利用して実施した。オンライン学修システム実施運用後、受講した学生のアンケートの回答の分析および自由記述の感想文をテキストマイニングの手法で解析した。対面とオンラインを比較したところ、「グループで難しい課題を解決する」が共通しているが、「知識を活用して問題を考える」が対面で強く、「効率的に調べて理解する」がオンラインで強く表れた。対面とオンラインで受講者が受ける印象にそれぞれの特徴が出おり、どちらの手法も学習者が主体的に学ぶ上で有効であると考えられる。 また、学修システムのシナリオ作成の参考にするため、第105回薬剤師国家試験 (2019年度) までの問題を分野ごとにテキストマイニングを行い、出題傾向の変遷や分野毎の相違の解析を行った。その結果、物理・化学・生物・衛生・薬剤・法規では年度毎の違いを認めなかったが、6年制教育に移行した2012年以降は、疾患名から症状を推測する問題から、検査値や所見によって疾患や治療法を推測する問題へと変化していることが示唆された。
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