2020 Fiscal Year Research-status Report
科学リテラシーを育てる小・中学校理科の気象教育カリキュラムの開発
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18K02945
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
金子 健治 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (90611351)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自動気象観測装置 / ソーラーパネル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、小学校一校、中学校二校と協力を続け、自動気象観測装置NETATOMOの学校における利用の研究を継続した。同時に、令和元年度の研究において、小・中学校では学校の校舎近くに気象観測装置を設置できない場合があることが明らかになったので、その問題を解決するために、太陽光発電による電力でNETATMOを稼働させることが可能かどうかについての研究を行った。そのために、市販の太陽光パネルと蓄電池の組み合わせ3種類を用いて、実際にNETATMOを4週間稼働させてみた。3種類の組み合わせは以下のとおりである。 ① ソーラーパネル:GW-010H ソーラーチャージャーコントローラー:ALLPOWERS バッテリー :ゲルバッテリー LG7-12 ② SH-TYN-02 ソーラーパネル搭載太陽充電フルセット ③ ソーラーパネル:suaoki 25wソーラーチャージャー バッテリー:cheeroCanvas CHE-061 YUNLIGHTS 家庭用発電機 蓄電器 以上の組み合わせで、9月~10月にM女子大学屋上で実際にNETATOMOが稼働するかどうかを検証した。その結果、ソーラーパネル:GW-010H ソーラーチャージャーコントローラー:ALLPOWERS バッテリー :ゲルバッテリー LG7-12 の組み合わせが最も継続的に観測できる可能性がある事が示唆された。しかし、悪天候が4日間程度続き、太陽光を得られない状況では、観測値が途切れることがあることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍にあり、小・中学校で正常な学校教育が行われたいないため、小・中学校の授業において活用した場合の生徒への影響についての検証ができなかったため、研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2つの方面で研究を行っていく。まず、学校の校舎から離れた場所で観測を継続できるようにするために、太陽光パネルと同時に風力発電も用いて電力によりNNETATMOを稼働させることができるかどうかを検証する。そのために、現在何種類かの風力発電の方法を検討中である。もう一つは、NETATMOを小・中学校の理科教育に活用したときの、生徒に対する効果を検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナ禍にあり、小・中学校での活用についての研究が進まなかった。2021年度は、授業で実践を行い、その効果を検証していく。研究結果を理科教育学会、科学教育学会、地学教育学会などで発表する予定である。また、研究成果をまとめて、冊子を作成する予定である。
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