2021 Fiscal Year Research-status Report
科学リテラシーを育てる小・中学校理科の気象教育カリキュラムの開発
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18K02945
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
金子 健治 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (90611351)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 風力発電 / 太陽光パネル / Netatmo |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、Netatmoを電源のない場所でも使えるようにするために、太陽光パネルを2枚用いて、実際に使用できるかどうかの調査を行った。しかし、2枚使っても曇りや雨などの天候不順の場合は、観測が途切れてしまうことが明らかになった。そこで、天候不順の時でも途切れることなく継続して観測ができるようにするために、風力発電装置を組み合わせて観測を試みた。風力発電装置は1万円~4万円で購入できる家庭用風力発電装置の中からプロペラ型とジャイロミル型を選んだ。それぞれを、武庫川女子大学屋上に設置した。武庫川女子大学屋上は、海に近い事もあり、比較的強い風が吹いていたので、風力発電を試みるためには相応しい場所であったと言える。太陽光パネルと併用して発電し、発生した電力はコントローラーを介して小型バッテリーに蓄電して使用した。実験は9月末から11月末まで行った。その結果、太陽光パネルの時だけよりも、観測がより長期間に継続されるようになったが、まだ途切れる事があることが明らかになった。また、風力発電の形式はプロペア型よりもジャイロミル型の方が、効率が良いことがわかった。その結果を2021年度 日本理科教育学会近畿支部大会で発表した。
小林萌花、金子健治(2021)風力発電とソーラーパネルを併用した自動気象観測装置Netatmoで使える無停電電源装置の開発、日本理科教育学会近畿支部大会発表論文集2021年度、p.18
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
まだコロナ禍にあるため、小・中学校での実践授業を行うことができない。
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Strategy for Future Research Activity |
電源のない場所での継続観測の方法は一時中断する。電力が確保される場所で継続して観測して、そのデータを大学生を対象とした授業でどのように活用できるかを検討する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で研究計画に遅れが生じた。次年度は観測されたデータを元に大学生対象の授業を行い、その効果を検証する。
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