2018 Fiscal Year Research-status Report
高専卒業生の生産性向上の能力を継続的に養成するための教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
18K02970
|
Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
先村 律雄 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (60784296)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 一史 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (90529041)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 小型軽量GNSS / Raspberry Pi 3 / NTRIP / Python / 1周波GNSS計測システム |
Outline of Annual Research Achievements |
社会実装教育プログラムは4つの段階で構成されており、第1段階と第2段階のプログラムは完了しており、2019年5月現在で第3段階の途中である。 第1段階では、卒業生と“測量データの面的取得”に関する問題の絞り込みをおこない、計測機器の購入価格が200万円程度すること、機材の重量が6kg程度なので女性(卒業生)では長時間の計測が難しいこと、計測をコントロールするための端末の操作のための画面を何回も切り替えること、設定の準備操作等のソフトの習得に時間を要することがわかり、この課題を解決することを教育テーマとして選び、そのタイトルは“小型・安価GNSSを用いた計測システム”とし、所属組織からプレゼンテーション開催のプロセスを待たずに承認を得ることができたので、第2段階に進んだ。 第2段階は、開発に必要な機材の選定および開発環境を整え試作版までを開発するプログラムで、卒業生は、基準局サーバーの設置、および移動局をコントロールするためのスクリプト(プログラム)をPython(パイソン)で作成することを担当した。 基準局の設置は、卒業生が自社ビルの屋上にGNSSアンテナを設置後、基準局受信機に接続し、基準局用サーバープログラムをダウンロードしてデータを移動局に配信できるように設定・調整をおこない、移動局側は、GNSSで計測されたデータを現場で使用する公共座標系に変換し端末(RaspberryPiのHAT)に記録するまでを作成し、実工事に使用して発注者が一部認めるまで進み、現時点では第3段階の途中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で説明した通り、4つの段階のうち現在第3段階のプログラムを実施中であり当初の予定通りであるため。 途中成果を、土木学会第73回年次講演会で“1周波RTKシステムの基礎性能実験”を発表 群馬県建設業協会主催の平成30年度リカレント研修:最新の測量測位技術において、研究者および卒業生が講師として説明をおこない、受講者に対して生産性向上の効果の説明、開発内容の説明をおこない、地元協会とのビジネス交流をおこなった 第30回応用測量論文:査読有(2019年度)にて、本開発内容掲載予定であること、土木学会第74回年次講演会でも発表予定のため。 開発システムを高専の測量学にも利用できると考え、卒業生とともに著書執筆中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
第4段階の“受注をおこなう”ことが教育プログラムの完了であるため、この研究を進める。更に、“検査の省力化”に関する研究を残りの期間でおこない、これまで開発した計測システムと組み合わせ、これもあわせて受注できるようにする。 特許に関しては今のところ候補となるものはないが、プログラムの著作権について検討する必要がある
|
Causes of Carryover |
サーバー用PCを購入予定のため。
|
Research Products
(2 results)