2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of educational programs to continuously cultivate the ability of KOSEN graduates to improve their productivity
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18K02970
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
先村 律雄 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (60784296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 一史 静岡理工科大学, 理工学部土木工学科, 准教授 (90529041)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高専卒業生 / 生産性向上 / 教育プログラム / 土工事 / GPS / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本教育プログラムを主に実施した高専卒業生の所属する測量会社に対して第1段階(承認)の承認を得たが、結婚に伴い退社、そして再就職により施工会社に転職したため、新たに第1段階の開発・評価を実施後、開発・評価・試行工事をおこない、第5段階の受注活動を実施中である。 第0段階は、工事前の仕事量を見積もる起工測量に5名の人工を必要とすることを問題発見とし、これを解決するために、1名で測量を可能とする仕組みをGPSとRaspberry Piを利用する方法を提案、そして承認され、開発・評価をおこない試行工事をおこなうため、性能検査成績証明書を取得、第4段階である稼働まで進み、完成検査の測量にも流用可能、所属会社は以降、生産性向上を認めこの仕組みを使うようになり、本卒業生が全てサポートをおこなっている。 第2段階開発中に、GPS基準局を設置する必要が生じ、設置のための情報および日本語文献が存在しなかったため、エンジニアが手軽に基準局設置できる図書が必要と思い、卒業生にプログラム部の執筆、サンプルデータ作成および写真撮影を担当させ、卒業生の名前も含め2019年に発刊、販売中である。 GPS試作機の評価後、所属会社から建設機械のオペレータに掘削の開始位置を指示する丁張杭を使わないでも掘削ができる試作機の開発を依頼されたため、卒業生に一部の要件定義とプログラムを担当、開発後、試行工事までおこない、発注者の評価、新聞記事・動画サイトに動画カタログ作成、さらに学会発表で社会に発信したが、ゴールである受注は、問い合わせはあるものの、2024年4月現在、ゼロ件である。 本卒業生は、通常業務において生産性向上を意識するレベルになっており、Python、C#を使って測量データの解析時間を短縮するプログラムを自発的につくる、開発した試作機を売り込むなどを現在行っている。
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