2020 Fiscal Year Research-status Report
技術科領域におけるグローバルPDLを用いた実証的STEM教育プログラムの開発
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18K02976
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
飯塚 正明 千葉大学, 教育学部, 教授 (40396669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 教授 (00224519)
木下 龍 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ラジオ作製 / トレーニングマイコン / 並列コンピューティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、社会的状況により、教材を利用した講座の実施は困難であったため、教材開発を中心に研究を実施した。具体的には、ラジオ作製教材についてであるが、これまではAMラジオ作製教材を利用した講座等を検討してきた。しかし、AMラジオ放送について国内では放送廃止の議論があり、また、海外では放送を廃止した国もあるため、今後ラジオ放送が受信可能なFMラジオ教材の開発をすすめた。複雑な回路では教材として利用が困難なため、無電源ラジオ回路から検討したが、感度が足らず、受信が困難であった、そこで1石程度の回路を検討する中で、超再生検波回路にて受信が可能な回路が作製できた。現在は、動作において調整が必要な部分があり作製がやや困難となるため、教材として利用可能な調整の少ない回路の検討をすすめている。また、コンピュータの基礎を学ぶため、マイコンの初期に存在したトレーニングマイコンと呼ばれるようなマイコン製作教材の検討をすすめてきた。近年では、2進数、16進数などに触れる機会が少ないため、4ビットや8ビットのLEDと7セグメント表示LEDを用いた、2進数、16進数表示教材を作製した。現在は、マイコン製作教材回路の検討中である。さらに、2020年には、富岳がHPC1位となったこともあり、並列コンピューティング教材を検討した。コンピュータが並列で計算を行う方法などは、生徒等ではよく知られていないため、小型マイコンを使った教材開発を行った。リモートでの講座を実施したが、難易度が高く、教材の改良中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、教材作製を中心にすすめてきた。これまでの教材の改良に加え、新たな教材開発を行ってきた。開発教材の改良には、対面での講座を行い、そのフィードバックにより改良を行いたいと考えている。社会状況から、講座の実施が困難な状況である。さらに、対面講座の実施が難しい状況でもあることや、遠隔等での講座実施などを対象とした、リモートで利用可能な教材の検討を始めた状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、対面での講座を中心に教材開発を行ってきたが、現在の社会状況から、リモートでも講座に対応した教材の検討を検討することを考えている。単なるオンデマンド型では、興味が促進されない可能性があるため、実習や実験などを遠隔でできるような、教材を検討する。遠隔で実施するためには、材料等のキットにくわえ、道具も必要である。これまで進めてきたパーソナルデスクラボを、現状のリモート講座に対応させ、より発展させた教材開発を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
教材開発に伴う支出が予定した額よりも縮小した。また、講座等に実施についても、社会状況的にも困難であり、講座実施に関する支出が縮小した。次年度も引き続き、教材開発を進めるために、その経費として翌年度に計上した。
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