2018 Fiscal Year Research-status Report
24時間観測可能なインターネット望遠鏡ネットワークの構築と探求型学習への活用
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18K02986
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
山本 裕樹 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20348816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 晃一 富山県立大学, 工学部, 教授 (20338198)
上田 晴彦 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70272028)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 天文教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
ニューヨークに設置してあるインターネット望遠鏡装置をリプレイスするための機材(望遠鏡、冷却CCDカメラ、PCなど)を購入した。購入した機材は組み立て、望遠鏡とカメラの制御用プログラムをLinuxで開発中である。 インターネット望遠鏡を利用した探求型学習として、山形県立鶴岡南高校の2年生4名を対象にゼミ指導を行った。テーマは「インターネット望遠鏡を用いた食変光星の多色測光」である。この時点のニューヨークの望遠鏡には多色測光に必要なフィルタがついていないため、フィルタのついている東海大学湘南キャンパスのインターネット望遠鏡を用いて食変光星U Sgeを観測した。観測画像から測光を行って光度曲線を描き、ソフトウェアを用いて連星系の軌道傾角、質量比、表面温度などの物理パラメータの分析を行った。研究成果は生徒達が学内の全体発表会で発表し、生徒達は食変光星への理解を深めることができたと思われる。今後、ニューヨークのインターネット望遠鏡のリプレイスでフィルタが使えるようになれば、観測機会が増えて観測が楽になると期待する。 鶴岡南高校における前年度のゼミ指導の成果を第8回インターネット望遠鏡プロジェクト・シンポジウムで発表した。今年度のゼミ指導の成果は次年度に発表の予定である。 インターネット望遠鏡の普及活動として、科学イベントである「青少年のための科学の祭典2018」の全国大会と名古屋大会にブースで出展し、来場者にインターネット望遠鏡の操作を体験してもらった。全国大会には鶴岡南高校の生徒達も参加し、多様な来場者への対応を経験することで生徒達の成長が見られた。来場者には子どもだけでなく学校教員も何名か含まれており、学校の授業等でインターネット望遠鏡をうまく活用してもらえることを期待する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ニューヨークに設置してあるインターネット望遠鏡装置をリプレイスするための機材(望遠鏡、冷却CCDカメラ、PCなど)を購入した。購入した機材は組み立て、望遠鏡とカメラの制御用プログラムをLinuxで開発中である。 リプレイスに先立ち、ニューヨークの望遠鏡の現状を調査するため、望遠鏡が設置してある慶應義塾ニューヨーク学院を2月か3月に訪問する予定であった。しかし、望遠鏡が設置してあるカフェテリア屋上に雪が積もると安全のため屋上に上れなくなるとのことだったので、雪の降らない次年度6月に先延ばしすることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
6月に慶應義塾ニューヨーク学院を訪問し、望遠鏡の現状を調査して、リプレイスに足りないものはないか確認を行う。 リプレイス用の望遠鏡とカメラを制御するプログラムは開発中であり、開発が順調に進めば秋頃には全システムが完成する予定である。完成した機材はニューヨークに輸送してリプレイス作業を行いたいところだが、冬は降雪の問題があるため、完成時期によってはリプレイス作業を春まで延期することも考えている。 山形県立鶴岡南高校では引き続きインターネット望遠鏡を用いた新たなテーマでゼミ指導を行う予定である。我々のインターネット望遠鏡プロジェクト(Internet Telescope Project)では、「ITP課題バンク」というインターネット望遠鏡の活用例や観測例を蓄積していく仕組みを立ち上げる予定であり、鶴岡南高校におけるゼミの成果もそこに蓄積して公表する予定である。 インターネット望遠鏡の普及活動として、科学イベントにも積極的に出展する。次年度は宮城県仙台市、富山県立大学、愛知県名古屋市などで開催予定の科学イベントに出展予定である。
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Causes of Carryover |
ニューヨークの望遠鏡の現状を調査するため、望遠鏡が設置してある慶應義塾ニューヨーク学院を2月か3月に訪問する予定であった。しかし、望遠鏡が設置してあるカフェテリア屋上に雪が積もると安全面を考慮して屋上に上れなくなるとのことだったので、雪の降らない次年度6月に先延ばしすることにした。 ニューヨークの現状調査でリプレイスに足りない機材があることが判明すれば、その機材の購入を行う予定である。 インターネット望遠鏡のシステムが完成すれば、望遠鏡一式を慶應義塾ニューヨーク学院へ輸送してリプレイス作業を行う予定で、そのための運送費と旅費が必要である。 また、いくつかの科学イベントに出展する予定があるため、そのための旅費として使用する。
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