2019 Fiscal Year Research-status Report
24時間観測可能なインターネット望遠鏡ネットワークの構築と探求型学習への活用
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18K02986
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
山本 裕樹 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20348816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 晃一 富山県立大学, 工学部, 教授 (20338198)
上田 晴彦 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70272028)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 天文教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ・ニューヨーク州の慶應義塾ニューヨーク学院に設置してあるインターネット望遠鏡装置のリプレイスに先立ち、望遠鏡の現状調査のため2019年6月に現地を訪問した。望遠鏡を格納する筐体は再利用できそうだが、内部を一定温度に保つためのエアコンがかなり老朽化しており、望遠鏡と併せてエアコンもリプレイスする必要があることを確認した。望遠鏡はニューヨーク学院のカフェテリアの屋上に設置しているため、雪が降らない5月から10月までがリプレイス作業ができる時期とのことだった。2019年10月までにリプレイス用の望遠鏡装置の開発と輸送が間に合わなかったため、2020年5月以降にリプレイスを先延ばしすることにした。 インターネット望遠鏡を利用した探求型学習として、山形県立鶴岡南高校の2年生5名を対象にゼミ指導を行った。テーマは「小惑星の自転の推測」である。研究対象の小惑星はメルポメネとした。3Dプリンタで作成した小惑星の模型にライトを当てて、望遠鏡による実際の小惑星の光度変化の観測データを再現するように小惑星の自転方向の推測を行った。研究成果は生徒達が学内の全体発表会で発表した。 鶴岡南高校におけるゼミ指導の成果を第9回インターネット望遠鏡プロジェクト・シンポジウムで発表予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響でシンポジウム自体が中止となってしまった。 インターネット望遠鏡の普及活動として、「第13回 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2019」「富山県立大学 ダ・ヴィンチ祭2019」「青少年のための科学の祭典2019 名古屋大会」にブースで出展し、多くの来場者にインターネット望遠鏡の操作体験をしてもらったり、インターネット望遠鏡を用いた天文教育についての情報交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インターネット望遠鏡のリプレイスについては、望遠鏡とカメラの制御用プログラムの開発に時間がかかっており、また、エアコンのリプレイスも必要だと分かったため、現地で作業が可能な2019年10月までに間に合わなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
インターネット望遠鏡のリプレイスを先延ばしして、2020年5月以降に行う予定にしていたが、新型コロナウイルス感染症がニューヨークでも大きく広がっていて今後の予想ができないため、2020年中のリプレイスはおそらく難しいと考えている。 山形県立鶴岡南高校では引き続きインターネット望遠鏡を用いた新たなテーマでゼミ指導を行う予定である。 「ITP課題バンク」というインターネット望遠鏡の活用例や観測例を蓄積していく仕組みを立ち上げており、まだ共同研究者内での共有しか行っていないが、これから一般公開をしていきたいと考えている。 インターネット望遠鏡の普及活動として、科学イベントにも積極的に出展したいところだが、今年度のいくつかのイベントは中止という情報を得ている。インターネット望遠鏡はオンラインでも体験が可能なので、オンラインで行われるイベントへの参加を考えている。
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Causes of Carryover |
インターネット望遠鏡装置一式を慶應義塾ニューヨーク学院に輸送してリプレイス作業を行う予定を2020年に先延ばしにしたので、そのための運送費と旅費が必要である。新型コロナウイルス感染症の影響で運送費と旅費は従来より高くなる可能性がある。 望遠鏡装置だけでなくエアコンのリプレイスも必要と分かったため、エアコンを購入する予定である。 科学イベントやシンポジウムが開催されれば、そこに出展や発表を行うための旅費として使用する。
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