2020 Fiscal Year Research-status Report
24時間観測可能なインターネット望遠鏡ネットワークの構築と探求型学習への活用
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18K02986
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
山本 裕樹 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20348816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 晃一 富山県立大学, 工学部, 教授 (20338198)
上田 晴彦 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70272028)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 天文教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ・ニューヨーク州の慶應義塾ニューヨーク学院に設置してあるインターネット望遠鏡装置のリプレイスを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によってできなくなった。そのため、インターネット望遠鏡装置の完成度を高めることに力を入れることにした。 インターネット望遠鏡にはアメリカのMeade社製の望遠鏡LX200-20ACFを使用しているが、Meade社製の望遠鏡は故障が起こった際に、日本の代理店経由で修理を行うとかなり時間がかかるという問題があった。そこで、INDI Library <https://indilib.org/> という様々な望遠鏡を統一したプロトコルで扱うことのできるソフトウェアを利用してリモートで望遠鏡操作を行う方式にした。これによって他社の望遠鏡へも対応できるようになったので、Meade社製望遠鏡の代替機種を気軽に使えるようになった。 また、望遠鏡にとりつけたカメラの映像や画像をウェブ経由でライブ配信するために、いくつかの方式を検討した結果、Motion JPEG で配信することにした。Motion JPEG は音声を配信できないが、タイムラグが少ないので望遠鏡映像に適していると判断した。 毎年、インターネット望遠鏡を利用した探求型学習として、山形県立鶴岡南高校の2年生を対象にゼミ指導を行っているが、今年度は故障のために利用できるインターネット望遠鏡を用意できなかったため、インターネット望遠鏡を使わない光害に関するテーマに設定した。 インターネット望遠鏡の普及活動として、いくつかの科学イベントに出展を予定していたが、すべて新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。第10回 慶應義塾大学インターネット望遠鏡ネットワークシンポジウムはオンラインで開催し、「山形県立鶴岡南高校の観測 -食変光星の多色測光-」というテーマで発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、慶應義塾大学ニューヨーク学院に出張してインターネット望遠鏡のリプレイスを実行することはできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、慶應義塾大学ニューヨーク学院のインターネット望遠鏡のリプレイスを2021年5月以降に先延ばしした。これに伴い、本科研費も1年間延長することにした。 リプレイスができても今年度の高校の探求型学習に活用するのは時期的にも難しいが、少しでも活用することを考えたい。 「ITP課題バンク」というインターネット望遠鏡の教育現場における活用例や観測例を蓄積していく仕組みを立ち上げており、今年度に一般公開する予定である。 インターネット望遠鏡の普及活動として、オンラインの科学イベントに積極的に出展する予定である。
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Causes of Carryover |
インターネット望遠鏡装置一式とエアコンを慶應義塾ニューヨーク学院に輸送してリプレイス作業を行う予定を2021年5月以降に先延ばしにしたので、そのための運送費と旅費が必要である。エアコンについては現地で購入することも検討している。 科学イベントやシンポジウムが開催されれば、そこに出展や発表を行うための旅費として使用する。
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