2020 Fiscal Year Research-status Report
マインド・コントロールからの離脱心理プロセス解明とテロリスト対策の研究
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18K03018
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
西田 公昭 立正大学, 心理学部, 教授 (10237703)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マインド・コントロール / 脱過激化 / テロリズム / 破壊的カルト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、4計画で構成されている。概していえば、その研究期間のうち3年が終わり、コロナ禍の中で、今後、計画をどのように遂行するかは、十分な判断の見通しがつけられないでいるのが現状である。 計画1では、マインド・コントロール状態にあった者がそこから離脱経験の手記、裁判関与で得られた調書、陳述書や公判資料などのデータ整理を進め、再分析するというものであったが、昨年度もその検討は十分に行えた。離脱の支援者の行動を9ステップに分類し、介入を3段階に整理した。これらと離脱者ないし脱会者の心理過程と対応させて理論化した。 計画2では、破壊的カルトの脱会者やそれを支援した人々に対してインタビュー調査を実施することであった。この研究は、コロナ禍においての実施は、面会や出張にも困難であったため、手紙やメディアでのコミュニケーションを行った。よって、成果は乏しいものとなった。 計画3では、テロリスト対策として脱過激化に関心を抱いている海外の専門研究機関を訪問調査することであったが、コロナ禍のために、実施できていない。しかし、インドネシアの機関との連携の可能性は国内のテロリズム研究機関との連携を含めて進めており、海外渡航が可能になれば、実施できる準備段階にある。 計画4では、破壊的カルトの脱会者対象に質問紙調査を実施して離脱過程のモデリングを行うことであるが、計画2と3が十分に実施できていないため、その成果をみずに実施は、合理的でないため、準備を進めてきたが保留した状態にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症のために、海外調査研究ならびに国内でのインタビュー調査が実質的に不可能な状態が続いている。また、それが原因として、所属機関などでの職務が極めてきびしくなった。オンデマンド配信のための授業準備に長時間従事し、また急激に増えて延べ1200人程度の授業履修者を、毎週対応しなくてはならない事態になっており、実質、研究に費やせる時間的余裕がない状態が続いているため、本研究課題の遂行は、滞ってしまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には、コロナ問題の収束が大事であるが、それは目下のところ、予想以上に長引く様相なので、場合によっては海外調査をあきらめざるを得ないかも知れない。そのときは、これまでに得られた知見を基礎に、質問紙型の調査データ収集を実施すること、また国内における異分野からアプローチしているテロリズム研究者へのインタビュー調査などで補完する予定を検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の蔓延のため、成果発表予定の国際学会や海外調査などの実施ができなかったこと、またそれに伴って、国内での研究調査も実施を見合わせていることがあり、研究遂行が予定どおりの実施が不可能になっている。
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Research Products
(2 results)