2019 Fiscal Year Research-status Report
Preceding factors on self-regulation in early childhood
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18K03055
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Research Institution | Uekusa Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
中澤 潤 植草学園短期大学, 福祉学科, 教授 (40127676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 沙也加 植草学園大学, 発達教育学部, 助教 (30845897)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳児 / 幼児 / 自己制御 / Effortful Control / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳児の気質や愛着、家庭での養育が幼児期の自己制御能力とどのように関連するのかを解明しようとするものである。発達初期の(1歳時点)の気質(Effortful Control)、養育者との愛着、養育者の養育が、その後(3歳時点)の自己制御(認知制御と情動制御)、幼児期の社会的行動、仲間関係にどのように影響するのかを、行動観察、実験的調査、生理的測定を通して、縦断研究から総合的に検討する。 令和元年度は、本研究に必要な機材、機器が整った。しかし年度末に、平成30年に作成した1歳児用のEffortful Controlおよび愛着関係の認知課題の実施を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染予防のため、大学内で行う研究に関して研究協力者の募集および実施ができず、大きな支障となっている。現在、大学の授業再開に応じて研究が可能となるよう努力しているところである。 養育者による乳児の気質測定と母子の行動観察について国際共同研究でデータ集積を行なっているところであるが、コロナウイルスの影響で参加予定であった国際行動発達学会が2022年に延期となった。なお、本研究の前提となる幼児期の自己制御と児童期の学業や仲間関係との関係を検討した研究がEarly Child Development and Careに採択された。年長幼児の時に査定したCoolとHotな実行機能、心の理論、社会的情報処理、仲間関係と小学1年時の学業と仲間関係との関連を検討し、CoolとHotの実行機能は1年次の学業成績と直接、心の理論と社会的情報処理を介して小学1年時の仲間関係に間接的に影響することを明らかにした。現在さらに幼児期の実行機能と児童期の学業成績との関係を縦断的に検討した分析結果をEarly Childhood Research Quarterlyに投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年後末に実施を予定としていた実験調査が、新型コロナウイルスの影響で、大学が休業・入構禁止となり、学内にある子育て支援センターをはじめ、研究協力者の募集や実験が不可能となった。感染収束を待ち、早急に対応をしていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成元年より新たに研究分担者を加えた。共同して本研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
令和元年度末に予定していた実験調査がコロナウイルス感染防止のため大学が閉鎖となり実施できなかったことから、謝金、人件費が残った形となった。令和2年には早期に計画を立て、大学が入構解除となり、実施可能になり次第実験調査を開始する。
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