2021 Fiscal Year Research-status Report
Preceding factors on self-regulation in early childhood
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18K03055
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Research Institution | Uekusa Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
中澤 潤 植草学園短期大学, こども未来学科, 教授 (40127676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 沙也加 植草学園大学, 発達教育学部, 講師 (30845897)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乳児 / 幼児 / 自己制御 / Effortful Control / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳児の気質や愛着、家庭での養育が、幼児期の自己制御とどのように関連するのかを解明しようとするものである。発達初期(1歳時点)の気質(Effortful Control)、養育者との愛着、養育者の養育が、その後(3歳時点)の自己制御(認知制御と情動制御)、幼児期の社会的行動、仲間関係にどのように影響するのかを、行動観察、実験的調査、生理的測定を通して縦断研究から総合的に検討する。 令和3年度は、新型コロナウイルス感染症予防のため、令和2年度に引き続き大学は入構禁止となり、研究協力者の募集ができず研究(データ収集)が十分に展開できなかった。 令和3年4月に本研究の前提となる幼児期の自己制御と児童期の学業との関連を検討した研究がEarly Child Development and Careに採択された。幼児期の自己制御の基盤であるホットとクールの実行機能が1年生時には学業を直接予測し、2年時から4年時になると実行機能は間接的な予測力を持った。学業成績はそれまでの学力の累積により規定されていくことを示した。その他、SRCD(Society for Research in Child Development)(令和3年4月)、日本保育学会(5月)、International Congress of Psychology(ICP)(7月)においても縦断研究の5年生までの結果を加えて発表した。また幼児の情動制御の鼻頭体温による生理的指標の有効性を検討した紀要論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で令和2年度に引き続き大学が外来者入構禁止となり、学内にある子育て支援センターの利用ができず、研究協力者の募集や実験が困難となった。その中で令和3年度は実験を再開したが、十分には展開できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
状況を見ながら、共同研究者とともに研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延のため、被験者募集及び実験実施が十分にできなかった。また海外を含めほとんどの学会がリモート開催となり、旅費を使うことがなかった。令和4年度については状況によるが実験、また学会等への参加も可能となると思われ、そこに使用する。
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Research Products
(6 results)