2018 Fiscal Year Research-status Report
認知的/社会的文脈を統合した学習環境:SDGsを推進するカリキュラム開発
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18K03077
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
高垣 マユミ 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50350567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田爪 宏二 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20310865)
清水 誠 埼玉大学, 教育学部, 名誉教授 (30292634)
田中 俊也 関西大学, 文学部, 教授 (40171780)
寺本 貴啓 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (50585114)
中西 良文 三重大学, 教育学部, 教授 (70351228)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | SDGs / 教育心理学 / 科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のテーマであるSDGsは、2016年から2030年までの地球規模の課題である気候変動、エネルギー、貧困や飢餓、平和的社会などの解決に取り組む人類共通のグローバル目標であり、諸外国においては、「環境教育を基礎とした取り組み(オーストラリアやニュージーランド)」、「学校教育全体との関連づけ(イギリス、ドイツ)」等の先進的な取り組みが散見されるが、いずれの研究もまだ緒についたばかりである。 わが国でも、2018年から順次施行されている学習指導要領において、「持続可能なための教育は、学習指導要領改訂の全体において基盤になる理念である(中央教育審議会,2016)」と提言され、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)等で着手はされているものの、理科教育への応用は十分には進んでいるとはいえない。 こうした現状を鑑み、本研究の研究体制は、SDGsの理科教育への応用を促進するために、教授法(高垣)、動機づけ(中西)、理科教育(清水・寺本)、評価(田中)、心理統計(田爪)が協同で取り組む。各々の専門的視点から課題を検討してはじめて研究が成し得る点で学際的であると言える。 さらに、時代の要請に貢献するためには、当事者を取り巻く人々の意識を研究することが非常に重要な課題である。特に将来教育者となる本学学生における理解や態度の実態を明らかにすることは学術的意義だけでなく現代的課題に対応する教師養成という点からも意義がある。よって本年度は、SDGsに関する質問紙を作成し、本学の教職課程履修者を対象に、「SDGsに関するアンケート調査」を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SDGsに関する「文献研究」を内外において広範囲で行った。 具体的な取り組みがほとんど見られないため、SDGsに関する文献研究に時間を要している状況である。 さらに、今年度は、教職課程履修者を対象として、「SDGsに関するアンケート調査」を作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
「SDGsに関するアンケート調査」を実施し、アンケートの内容に対する分析は、教授法(高垣)、心理統計(田爪)、動機づけ(中西)、理科教育(清水・寺本)、評価(田中)の各々の専門領域の観点から行う。
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Causes of Carryover |
次年度に実施する質問紙に関して、当初の予定よりも対象者の人数が増えたため、その実施・分析にかかる費用が必要になり、次年度使用額の必要性が生じた。
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Research Products
(17 results)