2018 Fiscal Year Research-status Report
Characteristic of prosocial behavior for anger among elementary and junior high school students.
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18K03099
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
下田 芳幸 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (30510367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
石津 憲一郎 富山大学, 大学院教職実践開発研究科, 准教授 (40530142)
大月 友 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20508353)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 怒り / 小学生 / 中学生 / 対処 / 反すう / 攻撃性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1年目の計画に基づき、小中学生の怒りへの対処に関する国内外の研究論文をレビューした。データベースを用いて収集された英語文献および日本語文献について、小学生と中学生のそれぞれで整理・分析した。主な結果としては、攻撃行動などの不適切な対処に関する研究が多く、適応的な処理に焦点を当てたものが少ない、ということが明らかとなった。適応的な処理を測定する尺度も見当たらなかったことから、本研究テーマの中心となる尺度作成について、引き続き勧めていきたい。なおこれらの結果については、2018年度中に佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要に2篇の論文で発表した。 また、怒りの適応的な処理に関連して、中学生を対象とした実態調査を行った。結果は現在分析中であるが、中学生の怒りの処理の仕方の多様性がうかがえるものであった。この結果については、2019年度に学会発表または研究論文として公表予定である。 さらに、怒りの処理に影響を及ぼす要因として、怒りの反すうに関する海外の尺度について、原著者から翻訳の許可を得たため、現在翻訳と逆翻訳の作業を行っている。本尺度については2019年度に調査を実施し、日本語版尺度の完成を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・当初の予定通り、文献のレビューが行えた点 ・研究論文2篇を公表できた点 ・尺度作成に向けた予備的調査が行えた点 ・海外の尺度の翻訳許可が得られ、その作業が順調に進んでいる点
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は主に以下の3点を予定している。 1)小中学生の怒りの適応的な処理に関する尺度案を確定し、調査を行う予定である。年度前半に調査を実施し、年度後半にデータを分析する。可能であれば年度内に研究結果を論文にまとめて学会誌に投稿する 2)子どもの怒りの反すうに関する海外尺度の日本語版についても、同様に調査を行う予定である。1)同様のスケジュールで調査を行い、年度内の完成を目指す 3)中学生の怒り対処の実態については、データ分析を終え、結果を2019年度の学会等で発表したい
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Causes of Carryover |
研究分担者が年度途中で産休に入ったため、未使用額が発生した。 当該分担者は今年度はじめより職場復帰をしているため、昨年度に予定していた執行計画の一部を今年度に執行する予定である。
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Research Products
(2 results)