2020 Fiscal Year Research-status Report
Characteristic of prosocial behavior for anger among elementary and junior high school students.
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18K03099
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
下田 芳幸 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (30510367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
石津 憲一郎 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (40530142)
大月 友 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20508353)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 怒り / 小学生 / 中学生 / 適応的対処 / 反すう / 暴力行為 / いじめ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題のうち怒り反すうについては、昨年度学会発表した後にさらに調査を行ってデータを収集した。それらのデータを統合して最終的な分析を行うことができた。確認的因子分析で原尺度と同じ因子の想定が妥当であることが確認され、併存的妥当性や再検査信頼性など、尺度として使用可能な水準にあることが確認された。これらの結果については現在、尺度作成の論文として投稿を行っており、現在審査中となっている。 研究課題のうち怒りへの向社会的対処については、今年度中にさらにデータを収集することができ、探索的因子分析の結果について学会発表を行うことができた(日本心理臨床学会第39回大会)。さらにその後、妥当性や信頼性の分析を済ませ、尺度として使用可能な水準にあることが確認された。これらの結果については、尺度作成の論文として投稿を行うことができた(現在審査中)。 研究課題に関連するテーマである、小中学生の怒りの不適切な表出形態に関する実態把握のため、文部科学省が毎年行っている「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」における暴力行為といじめの件数および割合について、最近の推移をまとめ、分析を行った(大学院紀要に掲載済)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
怒り反すうに関して、尺度作成の論文が投稿できているため。 怒りの向社会的対処に関して、学会発表を行うことができ、尺度作成の論文が投稿できているため。 暴力行為やいじめに関して、近年の実態に関する論文を発表できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は新型コロナの影響で予定していた学校での心理教育が十分でなかったため、21年度も感染状況に応じて、可能な範囲での心理教育の実践を協力予定の学校と詰めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により、予定していた調査・実践研究の一部が実施できなかったほか、参加を予定していた学会大会が中止あるいは開催形態の変更が生じたため。 次年度は、実施できなかった調査・実践研究が実施可能であるため、その進行において適切に予算を執行する。 学会大会については、昨年と異なりオンラインでの開催がほぼ全て決定しているため、予算を使用して計画的に参加する予定である。 なお、1年間の研究期間延長を予定している。
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Research Products
(2 results)