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2018 Fiscal Year Research-status Report

Clutter Image Rating 日本語版の得点と生活支障度の関連

Research Project

Project/Area Number 18K03102
Research InstitutionIwate Prefectural University

Principal Investigator

川乗 賀也  岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20725113)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅野 道生  岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (00582008)
堀内 聡  岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (20725999)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsため込み / 散らかり / ゴミ
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、ため込みの程度を測定するClutter Image Rating (CIR)日本語版の得点と生活支障度の関連を明らかにすることを目的とする。CIRは、寝室、台所、居間の散らかりの程度を9段階で評価する写真を用いた尺度であり、海外では心理的、福祉的支援の必要な住居をスクリーニングするツールとして用いられている。そして、カットオフ得点が定められている。
現状として研究1を行っているところであり、CIRの信頼性、妥当性を検討するためのデータを収集している。ためこみによって問題が生じ、福祉的な支援が必要な住居であると専門家が判断した住居の住民、同地区に在住しそのような問題がない住居の住民に協力を依頼する予定であった。これは研究者1人につき2回回答してもらうもので、1回目は研究者が訪問時に回答してもらい2回目は1週間後に自身で回答し返信用封筒にて送付により回収をおこなった。1回目の調査では、CIR日本語版とため込みを測定するSaving Inventory-Revised日本語版に回答を依頼し、2回目はCIR日本語版に回答を依頼した。現在、ためこみを呈する当事者、その家族、または支援者(当事者、家族が回答できない場合)合計27名から協力を得ており、データ収集を継続している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成30年度は、複数の福祉関係機関を通じて、関西地方、九州地方および東北地方においてため込みを呈する住民およびそうではない住民を募集し、研究協力を得られた参加者にデータの提供を受けた。参加者に対して、Clutter Image Rating (CIR)日本語版、ため込みの程度を測定する自記式尺度であるSaving Inventory-Revised(SI-R)日本語版(23項目から構成される尺度であり、散らかり、入手、捨てられないという3つ概念を測定する)に回答するように依頼した。SI-R日本語版はCIR日本語版の収束的妥当性、弁別的妥当性の高さを検討するために用いた。CIR日本語版の得点はSI-Rの「散らかり」と強い相関を示すこと、他の2つの下位尺度とはそれよりも弱い相関を示すことが予想される。さらに、1週間の期間をあけて、CIR日本語版に再度回答するように依頼した。なお、研究の開始に先立ち、研究代表者が所属する機関の倫理審査委員会から研究の実施に関する承認を得ている。現在のところ、27名からデータを得ている。このうち、男性は18名、女性は9名であった。平均年齢は49.9歳であった。居住状況は、持ち家が13名、賃貸一戸建てが1名、賃貸アパートが13名であった。CIR日本語版の平均得点については、平均が2.2、標準偏差が1.33であった。支援が必要となる可能性を示唆する4点以上は3名のみであり、全体的に得点が低い参加者が多かった。散らかりの程度が顕著な参加者の確保に苦心しているところであり、協力機関との調整をしながら、データ収集に努めているところである。データの収集を終え次第、信頼性と妥当性の検討を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

予想以上にCIR日本語版の得点が高い参加者の協力を得ることができなかったため、現在得られているデータは比較的散らかりの程度が軽微な参加者集団のデータとなっている。信頼性と妥当性を検討するためには、CIR日本語版の得点が高い参加者を追加募集する必要がある。そのため、データ数を増やせるように関係機関に研究主旨の説明を行いながら、協力の依頼を行ってきている。例えば、高齢者福祉機関の協力のもと参加者を募集できるよう準備を進めている。目標としては、CIR日本語版の平均得点が4を超える参加者が合計10名程度になることを目的とする。研究1が終了した後に研究2を行う。
研究2ではCIR日本語版の得点と生活支障度の関連の検討する予定である。研究1に続き、ためこみによって問題がある住居の住民20名、そのような問題がない住居の住民30名を対象とする。これは、ためこみを呈する当事者、その家族にCIR日本語版、Sheehan Disability Scale日本語版(Seehan, 1983)に回答してもらう。Sheehan Disability Scale日本語版は3項目から構成されており、学業・職業上、人付き合いや余暇の過ごし方、家庭内のコミュニケーションにおける生活支障度を測定する。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由:研究者が所在する岩手県での調査を中心におこなったため
旅費が想定よりも少なかったため。

使用計画:本年度については、岩手県以外でのため込み調査を実施し、さらに収集したデータについては学会等で発表するため経費として使用する。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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