2022 Fiscal Year Annual Research Report
Clutter Image Rating Relationship between Japanese Edition Score and Impairment in Life
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18K03102
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Research Institution | Doho University |
Principal Investigator |
川乗 賀也 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授 (20725113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 道生 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (00582008)
堀内 聡 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (20725999)
前田 佳宏 東日本国際大学, 健康福祉学部, 准教授 (60907921)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ため込み症 / 住環境の評価 / ごみ出し / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はCIRを使用した地域におけるためこみ状況の実態を調査した。た 我が国のため込み症の有病率に関する情報は限られており、現在のところ、自記式尺度を用いて、大学生のため込み行動(ため込み症のリスクがある状態)を検討した例があるのみである。Kajitani et al.は大学生の3.4%がため込み行動を示すことを報告した。これらの先行研究では,ため込み行動が自己評価されている。一方、我が国では他国に類を見ない急速な高齢化がみられるが、高齢者のセルフ・ネグレクトとゴミ屋敷は高い相関がある、と言われている。また、内閣府によると、セルフ・ネグレクト状態にある高齢者を9387~12190人と推計しているが、「全数把握している」自治体は 6.6%にとどまっている。さらに、ため込み症のリスクが高いと目される高齢者に関しては報告がないため今後の支援のため実態を把握することは重要である。また、ため込み症患者は洞察が乏しい例も多いとされており、住環境の他者評価があわせて重要となる。 調査協力が得られた199世帯のうち、台所、居間、および寝室のいずれか1つ以上に対してCIRによる評定が得られた世帯は72世帯であった。台所は61世帯、居間は70世帯、寝室は45世帯から回答が得られた。127世帯(63.8%)は、CIRへの記入に同意しなかった。次にCIR得点の内訳を表2に示した。大多数の世帯において、ため込み行動に問題がみられない評定1であった。72世帯のうち、ため込み行動が高くなるといわれるCIRの平均点が4以上の世帯は独居世帯(評定4)と一般世帯各1世帯(評定5)の合計2世帯(2.8%)で、評定が6以上の世帯は見られなかった。
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Research Products
(3 results)