2021 Fiscal Year Research-status Report
発達に課題がある子どもへのチームスポーツ指導プログラムの開発とその評価
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18K03119
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
藤後 悦子 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (40460307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 恵 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (30454185)
井梅 由美子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (30563762)
三好 真人 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (50758505) [Withdrawn]
内田 匡輔 東海大学, 体育学部, 教授 (00407983)
吉岡 尚美 東海大学, 体育学部, 教授 (60372950)
篠原 俊明 共栄大学, 教育学部, 講師 (20738306)
堀内 亮輔 東京女子体育短期大学, その他部局等, 講師 (70913408)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アダプティッドスポーツ / 指導者 / 親 / 合理的配慮 / 小学生 / 教材開発 / 量的調査 / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、発達に課題がある子どもへのチームスポーツ指導プログラムの開発とその評価に関する調査であり、4年目は主に教材開発とその効果検証を行うことを目的としている。本来、指導者の調査や指導者向けの教材の効果測定は、地域指導者を対象に実施する予定であったが、予定していた対面型の研修会が新型コロナウイルスで数回中止および延期になってしまい、急遽調査に関してはオンライン調査を実施するに至った。さらに教材動画の作成においても、子ども達に出演してもらい、指導場面を撮影予定であったが、これも新型コロナウイルスのためにかなわなかった。このような条件下のもとであったが、今年度下記の研究実績を挙げることができ、ほぼ当初の計画通りに至った。 本年度は、1.親向けの合理的配慮く関する教材の効果測定、2.指導者向けの合理的配慮に関する教材開発及びその効果測定,3.指導者の指導実態について研究を行った。 1の親向けの教材は、パワーポイント10枚に合理的配慮とはという説明とともに、スポーツ現場で起こりうる反応、親としてできる環境調整などを記載し、説明を加えた動画を作成した。この動画を親200名に視聴してもらい、その効果を検証した。結果としては、発達障害への理解が高まり、有用性が確認できた。 次に指導者向けの合理的配慮については、アダプティドスポーツの視点から指導で困難が生じうる場面ごとにその対応方法を理論的に説明した。さらに、実際のスポーツ場面としてサッカーを例に取り上げ、「遊び」の要素を取り入れ、発達障害児の特性に合わせたようなサッカー練習プログラムへの柔軟な移行例をロールプレーを用いて実現してもらった。これらの教材を用いた心理教育を大学生を対象に実施し、その効果を検証した。 最後に、指導者向け調査として、ハラスメント加害や指導者の合理的配慮の実態についてオンライン調査を実施し、現在分析途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、インタビュー、量的調査、教材開発とうい3つのプロセスを親および指導者を対象として行うという大規模な研究であった。 インタビュー調査に関しては、親および指導者に対して実施終了し、指導者に関しては応用心理学会での採択が決定している。 量的調査に関いては、親、指導者に加え、学生に対しても実施した。現在それぞれ分析中である。 教材開発については、親を対象とした教材、指導者を対象とした教材の2種類を行った。特に指導者の教材に関しては、パワーポイントを使った動画で理論的な説明を行い、遊びからアダプティッドスポーツの具体れてきな実践例を学生をモデルとして起用して動画を作成した。教材開発およびデータ収集は予定通り完了したので、残りは分析および成果発表である。
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Strategy for Future Research Activity |
親向けのインタビュー、指導者向けのインタビューに加え、親を対象とした量的調査、指導者を対象とした量的調査、学生を対象とした量的調査、全てにおいてデータは収集できた。親向けの教材はデータ収集後、分析して、成果発表(応用心理学会採択)を行ったが、指導者の教材は、データ収集後現在分析中である。今年度はすべての研究の分析を終了し、成果発表を行うこと、また成果発表の一つとして本科研の成果を日本心理学会にて、シンポジウムという形で成果発表も行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響のため指導者調査及び動画教材の効果測定が実施できず、オンライン調査及び学生を対象とした実施に変更した。時期がずれたため、成果報告の一部ができておらず、次年度に持ち越しとなったため。
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Research Products
(15 results)