2020 Fiscal Year Research-status Report
セルフ・コントロールの二元性に注目した長期行動計画の有効性
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18K03122
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
杉若 弘子 同志社大学, 心理学部, 教授 (90257171)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | セルフ・コントロール / 行動の抑制と開始 / セルフ・コントロールの二元性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、これまでの研究成果を国際学会で発表するとともに、大学生を対象としたアナログ実験を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウィルスの感染拡大とその予防対策により、エントリー済みの国際学会は延期され、また、人を対象とする対面実験の実施が困難になった。このため、当初予定の研究計画を変更し、当該年度は、関連研究のレビューを進めるとともに、先の研究によって得られたデータの再分析と論文執筆に取り組んだ。先行研究によって明らかにされた「計画的な逸脱(planned deviation)」の有効性とともに、これを活用する際の留意点や予測される限界点等を再整理できたことにより、次に予定している検討内容(長期にわたる「行動の抑制」は、予め行動計画の中に組み入れられた「計画された快楽的な逸脱(planned hedonic deviations)」(Coelho do Vale, R., et al., 2015)によって維持されやすくなるのか)の精緻化と焦点化が促進された。 学会参加により期待された情報収集は、可能な限り、オンラインに置き換え、関連研究に携わる研究者らとの情報交換に努めた。新型コロナウィルスの感染拡大とその長期化という想定外の問題発生により、当研究課題の実施に向けて設定していたエフォート率を他の業務に振り分けざるを得ない事態となったが、その経験によって得た知識とスキルも少なくはない。さらなる工夫を重ねて、研究課題の遂行に努めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上の概要にも記載の通り、新型コロナウィルスの感染拡大とその予防対策により、エントリー済みの国際学会は延期され、また、人を対象とする対面実験を実施できなかった。国内の学会大会やミーティング等もキャンセルが相次ぎ、オンラインを用いた活動によって補完には努めたものの、関連領域に携わる研究者らとのコミュニケーションや情報収集にも支障を来した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染状況に留意しながら、当初予定の対面実験や参加者公募による研究実施について再検討する。オンラインへの置き換えや、新たな調査実施を計画中である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの感染拡大とその長期化により、参加を予定していた国際学会や国内学会が軒並み延期され、計画していた対面実験も実施できなかった。請求した助成金は、データの整理や解析に向けたリサーチアシスタントの活用や、オンライン実験実施のために必要な備品購入に有効活用したい。
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Research Products
(1 results)