2019 Fiscal Year Research-status Report
キャリア支援者の指導者養成プログラムの開発と効果の検討
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18K03128
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡田 昌毅 筑波大学, 人間系, 教授 (10447245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 南海子 明星大学, 明星教育センター, 准教授 (70620558)
原 恵子 筑波大学, 働く人への心理支援開発研究センター, 准教授 (70813658)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プログラム開発 / プログラム実施前後の意識調査 / 追跡調査 / 指導者層のインタビュー調査 / 意識の変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.平成29年下期に試行実施(研究1)した後,平成30年度~令和元年度にかけて,年2回計4回の研修プログラムを実施した(研究2,研究6)。 2.平成30年度に実施した2クラス(N=30,N=28)に引き続き、令和元年度上期に実施した1クラス(N=28)に対して,プログラム実施前と実施後の意識調査を行い,継続的に分析中である(研究2,研究6)。 3.令和元年5月19日~23日の間、米国Washington,D.C.で開催されたATD(Association for Talent Development)カンファレンスに参加し、最新の教育・研修方法論に関する調査、意見交換、情報収集を実施した(研究5)。得られた知見については,令和元年度下期実施の研修プログラムに応用している(研究6)。 4.試行実施回および正式実施第1~3回の計4回の受講生に対して,アンケート形式の意識調査に加え,座談会形式で講座に関する直接的なフィードバックや感想を求める場も設けた(研究3,研究7)。直接的なコミュニケーションによる率直な意見も徴収でき,都度,プログラム改善に反映させた。 5.平成30年11月から進めていた,指導者層のインタビュー調査を完了した。意識や行動の変化を修正版グラウンデッドセオリーアプローチ(M-GTA)により分析し,指導者層の熟達を含めた職業的発達プロセスのモデルを作成した(研究4)。学術論文として学会投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り、研究は当初計画通り着実に進捗している。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の感染防止対策のため、令和元年度下期実施中(令和元年10月~翌3月)の教育プログラム(正式実施第4回:20日間,140時間)の後半5日の講座実施の延期が余儀なくされ、研修の修了および効果測定のためのプログラム実施後の意識調査ができていない。また、最終年度の教育プログラムの実施については、一部カリキュラムのオンライン化を含め,検討が必要となる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の終息状況を見極め,対処した上で,当初計画通り研究を着実に推進できるよう検討する。 1.指導者層の熟達を含めた職業的発達プロセスについて,20名のインタビュー調査およびM-GTAによる分析が完了し,成果を学術論文として投稿中である(研究4)。研究期間中の学術論文誌掲載を目指す。 2.これまでの効果測定の結果(研究2),追跡調査の結果(研究3,研究7)およびATD調査の結果(研究5)をもとに改善した,教育プログラムの効果測定・分析を継続する(研究6)。引き続き,プログラム実施協力者に対する追跡調査を実施する(研究7)。 3.研究8では,研究1~7の結果を踏まえ,プログラム構成を完成させる。プログラム運用に供する,マニュアル,手引き等の整備を行う。 4.総括として,研究成果をとりまとめ,国内学会発表,学術学会誌への投稿を行う。なお,NCDA(National Career Development Association:全米キャリア開発協会)での発表は,新型コロナウィルス感染症の影響により断念する。 5.報告書を作成する。
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Research Products
(2 results)