2021 Fiscal Year Research-status Report
下痢型IBSを対象とした暴露療法:消化管症状に対する不安条件付けの消去
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18K03148
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
西郷 達雄 北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (50622255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百々 尚美 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (70351707)
橋本 竜作 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (00411372)
田山 淳 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10468324)
小川 豊太 (濱口豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 認知行動療法 / 古典的条件付け / 暴露療法 / 注意バイアス修正法 / オンラインカウンセリング |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度においては、以下1~4について研究準備を行った。また、新型コロナウイルス(以下COVID-19)の感染拡大に伴い、研究計画の大幅な見直しを行った。 1.心理尺度およびIBS重症を測定する尺度はウェブで回答できるように準備した。測定項目は、心理的症状を測定する尺度(消化管症状に対する不安:VSI、特性不安・状態不安:STAI-JYZ、抑うつ症状:BDI-II)および消化管症状を測定する尺度(Rome3診断基準質問紙:RMQ3、IBS重症度:IBS-SI、消化管症状QOL:IBS-QOL)を用意した。生理学的検査については、ウェアラブル端末を購入し、自律神経系の指標の一つである脈波を測定できるように準備した。 2. 介入プログラム:認知行動療法のプログラムを作成するために資料および文献収集を行った。対面+オンデマンドでの心理療法プログラムを実施することとなったため、資料を作成した。またリラクセーションに用いるプログラムも自宅で出来るように準備を行った。 3.実験手続き:介入前後の生理学的検査は、ウェアラブル端末による脈波の測定を用いることとなった。そのための機器の調整も行った。また、携帯型末梢神経検査装置を用いて、上腕内側部における末梢神経(C繊維)による電気刺激によって知覚閾値を測定し、評価することとなった。 4. 倫理委員会への研究申請:本研究においては、ランダム化比較試験(RCT)デザインによる介入研究を行なう予定である。認知行動療法による対面とオンデマンドでの併用による心理療法プログラムで実施する。そのため、研究協力者との接触を行うことが必要であるが感染対策に十分に留意して実施する旨を記載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症対策により、当初予定していた紙媒体での調査および対面でのカウンセリングでの介入(オープントライアル試験)が中止となった。新型コロナウイルス感染症の動向を注視しながら、オンラインか対面での介入かを判断していたため、本研究の準備に時間を要した。2022年度から実施する研究では、対面+オンデマンドによる介入プログラムを作成したため、これまでの研究の遅れを取り戻す予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度については、対面+オンデマンドでのプログラムを作成し、再度倫理申請を行う。また倫理申請の承認からUMIN臨床試験登録までに時間を要することが予想されるため、早急に取りまとめて提出する。また、下痢型IBS者の参加協力者が十分でない場合は、下痢便秘を繰り返す交代型IBS者も含める予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度から引き続き、注意バイアス修正法の年間ライセンス契約料を支払っていないため、2022年度より使用する予定である。また、移動自粛に伴って学会参加および研究打ち合わせ(実験機器の使用方法および受け渡し)が出来なかったため、旅費の計上がなかった。さらに、介入に伴う研究協力者への支払いが生じなかった。
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