2021 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the psychological mechanism of SNS addiction and impact of SNS addiction on psycho-social problems among adolescents.
Project/Area Number |
18K03154
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
濱田 祥子 明治大学, 文学部, 専任准教授 (60615037)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 青少年 / ソーシャルネットワーキングサービス / インターネット依存 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、青少年のSNS依存の心理的メカニズムを、対人関係をめぐる不安やメンタルヘルスの観点から明らかにすることとSNS依存が青少年の心理社会的問題に与える影響を検討することを目的としていた。 大学生を対象とした質問紙調査においては、大学生のSNS利用時間と他者からの否定的評価への懸念、対人交流に対しての不安、抑うつとの関連について検討を行った。その結果、SNSの利用時間が長い者は短い者に比べ、他者からの評価に対しての懸念が高いことが示された。また、SNSの利用時間が長い者はそうでない者に比べ、抑うつの程度が高いことが示された。さらに、SNS以外のネット利用時間による心理的諸変数の検討を行った結果、SNS以外のネット利用時間が長い者は他者からの否定的評価への懸念が高く、対人交流不安が高いことが示された。 これら結果から、青少年のSNSの長時間の利用や過剰利用について検討する際には、青少年が抱える対人関係に関する不安及び抑うつなどのメンタルヘルスの問題を考慮に入れる必要があるといえる。 2021年度においては、本研究課題の成果をもとに、大学生向けの臨床心理学の教科書に、思春期、青年期のインターネット依存及びSNS利用に関する国内外の研究の知見を紹介し、インターネット依存傾向の青少年及びSNSを過剰利用する青少年の心理的特徴と対応についてまとめた。 今後の課題として、SNSの過剰利用とSNS依存、及びSNSの過剰利用とインターネット依存の関連について、詳細な検討を行うことが挙げられる。
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Research Products
(1 results)