2022 Fiscal Year Annual Research Report
The role of the frontal cortex, psychological factors associated with student motivation and academic outcomes in Japanese students learning English
Project/Area Number |
18K03171
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
MCEOWN KRISTOPHE 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (00794306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WU JING 東京大学, 教養学部, 特任講師 (40794582) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | prefrontal cortex / amygdala / extended amygdala / language processing / emotion / inhibitory control |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、第二言語として英語を学習する日本人参加者を対象に、モチベーションや感情に関連する脳機能(前頭葉皮質、扁桃体、拡張扁桃体など)を、脳機能イメージング(fMRIなど)、神経認知測定(Go-No-Goタスクなど)、心理調査などを用いて検討した。調査の結果、内発的動機づけは自己評価した英語能力を正に予測することがわかった。また、不安は自己評価英語能力の負の予測因子であった。さらに、内発的動機づけと不安は、参加者の行動を自己調整する能力を正に予測するものであった。さらに、参加者の母語(日本語)または第二言語(英語)で提示されたポジティブ、ニュートラル、ネガティブな感情刺激を与える言語に対する神経生理学的反応を、修正版の感情的Go-No-Go課題およびfMRIスキャンを用いて調べた。その結果、ニュートラルな英語の場合には、ニュートラルな日本語と比較して、左の扁桃体の活性化が有意に低いことが示唆された。また、ネガティブな英語の場合には、ネガティブな日本語の時と比較して、右拡張扁桃体の活性化が有意に低下した。これらの結果から、自制心を必要とする課題を行い、かつネガティブな感情刺激を与える第二言語に触れた場合、同じ条件下でのネガティブな感情刺激を与える母国語に触れた場合と比較して、否定的感情に関連する脳領域(拡張扁桃体など)の活性化が有意に低いことが示唆された。このプロジェクトの成果は、2つの国際科学会議で発表され、現在、査読つき国際科学雑誌に投稿中である。
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