2020 Fiscal Year Research-status Report
Rule extractions and design support of global and local logos based on cognition and emotions
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18K03181
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山下 利之 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (90191288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山際 勇一郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (00230342)
笠松 慶子 東京都立大学, システムデザイン学部, 教授 (90296385)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 企業ロゴ / グローバル企業 / ローカル展開 / ファジィ質的比較分析 / ラフ集合分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により,外国における調査,実験を行うことができず,研究計画がほとんど進まなかった.そのため,2019年度に行った調査や実験データの分析を進めて,幾つかの学会で発表を行った.また,本研究テーマの目的,方法について,“山下(2020)企業ロゴにおけるグローバル企業のローカル展開,感性工学,2020,8巻,3号,146-150”及び同名タイトルの学会発表において,全体的な考え方を論じた. 分析方法に関しては,質的比較分析のファジィ集合への拡張であるファジィ質的比較分析,ラフ集合分析のファジィ集合への拡張であるグレードつきラフ集合分析についての文献整理,各プログラムの運用により,本研究におけるデータへの適用を進めており,その手法の考え方については,官能評価に限定した議論であるが,“山下(2020)言葉によらない官能評価,日本官能評価学会誌,24巻,1号,2-9”において論じた. 具体的な調査データへの応用の一部としては,“山下他(2020)企業ロゴにおけるグローバル企業のローカル展開,第22回日本感性工学会大会”において具体的な分析方法と,アラブ地域において展開するグローバル企業のオリジナルな企業ロゴとロゴタイプにアラブ語を用いた企業ロゴの2種類の企業ロゴに対する印象評定データの分析を中心に発表した.発表では,日本で収集した質問紙調査データに基づいて発表を行ったが,今後はグローバル企業があえてその地域の言語のロゴタイプによる企業ロゴを用いて企業活動を展開することの意義を,アラブ地域で得られたデータを用いて議論を進める予定である.2021年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響でデータの追加が得られない可能性が高いので,限られたデータと分析方法のさらなる展開をもとにして研究を展開する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度にはドバイで企業ロゴとハラルマークに関する質問紙調査,及び国内においても同様の質問紙調査を実施した.しかし,2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により,国内外における質問紙調査,実験などを行うことができなかった.そのために,2019年度に収集したデータの分析によって得られた知見に関して幾つかの論文投稿,学会発表を行った.しかし,新たなデータ収集に関しては新型コロナウイルス感染拡大の影響のために進展が得られていない. 本研究テーマは「グローバルとローカルなロゴの認知と感情に基づくルール抽出とデザイン支援」であるので,2020年度は主としてルール抽出の手法に関する文献整理,プログラムの運用について研究を進めた.ルール抽出の基本的な枠組みは,“山下(2020)言葉によらない官能評価,日本官能評価学会誌,24巻,1号,2-9”,“山下(2020)企業ロゴにおけるグローバル企業のローカル展開,感性工学,2020,8巻,3号,146-150”において考え方を論じた.しかし,新型コロナウイルス感染拡大の影響のためにデータ収集及び分析が遅れているために,具体的なデータ分析による展開までは至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究「グローバルとローカルなロゴの認知と感情に基づくルール抽出とデザイン支援」において,現在までは主としてグローバル企業を中心とした企業ロゴの認知と感情喚起に関する質問紙調査を中心として進めた.2021年度も,新型コロナウイルス感染拡大のために,調査や実験を展開できる可能性が少ないために,企業ロゴの認知と感情喚起に関するルール抽出とデザイン支援を中心に研究を進める.ルール抽出の手法としては,文科系の分野ではRagin(1987, 2000)による質的比較分析とファジィ集合への拡張であるファジィ質的比較分析,工学系ではPawlak(1982, 1991)によるラフ集合分析とそのファジィ集合への拡張であるグレードつきラフ集合分析(Mori et al., 2000, 2003)がある.2020年度は両者のルール抽出手法における文献整理,プログラム使用の展開を進めたので,今後はこれらの質的比較分析,ラフ集合分析を企業ロゴのどのようなパーツがどのように組み合われたときにどのような認知や感情が喚起される関するルール抽出を行い,デザイン構成に資することを目指す予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大のために,予定していた海外におけるデータ収集と実験,及び国内における実験及び質問紙調査が実施不可能になったために,使用すべき研究費が大幅に次年度に繰り越された.そのために,本年は主にファジィ質的比較,グレードつきラフ集合分析などをどのようにデータに適用すべきかに関する研究を進めたが,これらの研究には研究費を必要としなかった.そのために,多くの研究費を次年度に繰り越して調査,実験などに有効に使用することにした.
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Research Products
(10 results)