2021 Fiscal Year Research-status Report
Rule extractions and design support of global and local logos based on cognition and emotions
Project/Area Number |
18K03181
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山下 利之 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (90191288)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山際 勇一郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (00230342)
笠松 慶子 東京都立大学, システムデザイン学部, 教授 (90296385)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 企業ロゴ / グローバル企業 / ローカル展開 / 質的比較分析 / ラフ集合分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も新型コロナウイルス禍の影響により,国内及び外国における調査,実験を発展させることができず,研究計画がほとんど進まなかった.そのため,コロナ禍以前に行った調査や実験データの分析や文献研究を中心に研究を進めた.本研究テーマの目的,方法については,分担執筆により“長沢伸也(編)(2021)暮らしにおける感性標品:感性価値を高めるこれからの商品開発と戦略,晃洋書房”において全体的な考え方を論じた.Dubai及び日本における調査データについては,“山下利之,Ahmad Eibo,笠松慶子(2022)グローバル企業ロゴにおける英語とアラビア語の心理的効果,日本感性工学会論文誌,Vol.21,No.2,175-179”において分析結果,考察を進めた. 分析方法に関しては,質的比較分析のファジィ集合への拡張であるファジィ質的比較分析,ラフ集合分析のファジィ集合への拡張であるグレードつきラフ集合分析についての文献整理,各プログラムの運用により,本研究におけるデータへの適用を進めており,その手法の考え方については,官能評価に限定した議論であるが,“山下(2020)言葉によらない官能評価,日本官能評価学会誌,24巻,1号,2-9”において論じた. 現在は,モンゴルにおける企業ロゴの日本人から見た印象形成,およびイスラム系のアラブ人にとっては重要な食品情報であるハラルマークの使用と印象に関してDubaiで収集した調査データを分析,考察しているところである. 2022年度は新型コロナウイルス禍も収束に向かっていると思われるので,新たな調査や実験を展開する予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度及び2021年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により,国内外における調査,実験などを行うことができず,研究の進捗が大幅に遅れている.そのために,2019年度に収集したデータの分析によって得られた知見,及び文献研究によって研究を進めており,幾つかの論文投稿,学会発表を行った.しかし,新たなデータ収集,実験の展開に関しては新型コロナウイルス禍の影響のために進展が得られていない.2022年は新型コロナウイルス禍が収束に向かう可能性も高く,今年度の大幅な展開を目指している.
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究「グローバルとローカルなロゴの認知と感情に基づくルール抽出とデザイン支援」において,現在までは主としてグローバル企業を中心とした企業ロゴの認知と感情喚起に関する質問紙調査を中心として進めた.しかし,2020年度,2021年度は,新型コロナウイルス禍の影響のために,データ収集や実験を展開できる機会が少なく,研究の進捗が大幅に遅れている.本年度は研究環境が改善される可能性が高いので,データ収集や実験を進めていく予定である. 企業ロゴのみではなく,ハラルマークにも研究対象を広げて,それらのロゴやマークの認知と感情喚起に関するルール抽出とデザイン支援として,ルール抽出手法である質的比較分析(Ragin,1987,2000),ラフ集合分析(Pawlak,1982, 1991)を拡張させて適用を進め,デザイン構成に資することを目指す予定である.
|
Causes of Carryover |
2021年度は新型コロナウイルス禍の影響のために,計画していた質問紙調査や実験を進めることができなかったために,本来はこれらに充てる予定であった研究費を使用せずに経過した.そのため,2021年度は新型コロナウイルス禍以前のデータのさらなる分析や論文執筆,投稿を進めた.2022年度には2021年度に投稿した論文の掲載料などへの支出,また,本来の研究計画に戻り,質問紙調査,実験,分析を進める予定であるので,それらの展開に研究費を充てる予定である.
|
Research Products
(7 results)