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2019 Fiscal Year Research-status Report

Impulsive behavior and the underlying brain mechanisms in a delay-discounting paradigm

Research Project

Project/Area Number 18K03182
Research InstitutionNagano University

Principal Investigator

佐藤 俊彦  長野大学, 社会福祉学部, 教授 (20322612)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords衝動性 / 遅延価値割引 / オペラント条件づけ / 動画像解析 / マウス / C57BL / 脳機能イメージング / PET
Outline of Annual Research Achievements

2019年度前半には,次年度以後の実験で用いるために,実験時に録画した動物行動の映像を解析するソフトウェアについて比較検討を行った。また,本研究の計画当初に,実験動物の飼養と実験の実施場所として予定していた東北大学サイクロトロンセンター(CYRIC)のRI棟において,急遽,全面的な改修工事が行われることとなり,そのため,別な場所に飼養および実験のスペースを確保する必要が生じた。それに関連した各種の手続きに時間を要した。幸い,東北大学大学院薬学研究科の研究室(薬理学分野・山國徹准教授)で以下に述べる実験を実施することができた。
今回使用した飼養設備のスペースは,マウス専用であったため,今回は,マウス(C57BL/6N)を用いながら,次年度の以後の衝動性関連行動の分析の基礎資料となるデータの収集を目的とした実験を実施した。オペラント学習場面における報酬遅延により,報酬獲得に直接つながらない行動の頻発が生じるかどうか,もし生じるとすれば,どのような行動指標に頻発が生じるのかを検討するための予備的な実験を行った。報酬遅延によって欲求不満(frustration)の状態を作り出し,その遅延の長さに応じて,人間であれば「キレる」ことに相当するような非生産的な行動が,より多く生じるかを検証した。この実験はすでに完了し,現在,データの集計と分析を行っている。
上記CYRICの改修工事は,令和2年度いっぱい続く見込みであり,現在,令和2年度の動物飼育および実験スペースを借用するべく各方面に交渉中である。当面は仮住まいの中で実験を進めることとなるが,令和3年度以後,改修工事終了後には再びCYRICのスペースをお借りできる見込みであるので,今後1年程度は,予備的な実験を重ねながら,令和3年度以後の本格的な実験再開に役立つ基礎資料の収集に努めたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実験の実施場所として予定していた建物(東北大学サイクロトロンセンターRI棟)において全面的な改修工事を行うこととなり,令和2年度末まで立ち退かざるをえなくなり,予定していた実験の実施が困難となった。研究計画に遅れが生じているものの,幸い,他の研究機関に動物の飼養と実験の場所を借用することができたので,今後の研究に役立つ基礎資料の収集に努めている。また,令和2年度当初,新型コロナウィルスに関連した問題が生じており,2年度前半には動物実験の実施が困難になる可能性もあるが,計画の遅れを最小限とできるよう,実験を実施できない期間には,関連文献等の資料収集に努めたり,すでに収録した動画像データの解析を行うなどして,令和3年度以後の研究遂行に資する基礎資料を集めていきたいと考える。

Strategy for Future Research Activity

上述のように,当初,実験場所として予定していたCYRICの改修工事のために,研究計画に遅れが生じているものの,改修工事期間中であっても,他機関で実験場所を借用することができれば,オペラント条件づけの学習場面における報酬遅延によって,報酬獲得に直接つながらない行動がどのように増加するかを明らかにしていきたい。その資料は,改修工事後に実験を再開できたとき,実験計画の詳細を詰めていく上で重要な参考資料になるだろう。
また,令和2年度の前半は,新型ウィルスの影響で,動物実験を実施しにくい状況が続くことが懸念される。実験を実施できない場合には,文献などの情報収集に力を注いたり,これまで収録した動画像データの解析の作業などを行いながら,令和2年度後半,ないしは令和3年度以後の研究遂行につながる基礎資料の準備を行っていきたい。

Causes of Carryover

予定していた動物行動の動画像解析用ソフトウェアについて,購入の候補となる製品の内容を,より詳細に検討する目的で,購入時期を遅らせたため。

  • Research Products

    (7 results)

All 2019

All Presentation (7 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Presentation] A relationship between nighttime smartphone use and sleep problems among university students in Japan: A preliminary questionnaire survey.2019

    • Author(s)
      SATO Toshihiko
    • Organizer
      XVI European Congress of Psychology, Moscow, Russia
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] Effects of viewing two kinds of pleasant affective pictures on sleep parameters in subsequent nighttime sleep: A relationship of latency to each sleep stage with mood changes after picture viewing2019

    • Author(s)
      SATO Toshihiko
    • Organizer
      59th Annual Meeting of Society for Psychophysiological Research (SPR), Washington, DC, USA
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 感情喚起刺激の連続提示が夜間睡眠に及ぼす効果(10):興奮性および鎮静性の快画像提示後の気分状態と睡眠段階潜時との関連2019

    • Author(s)
      佐藤俊彦
    • Organizer
      第37回日本生理心理学会大会・ポスター発表P2-39・埼玉県越谷市・文教大学人間科学部
  • [Presentation] 大学生の睡眠と心理的適応(1):文科系学部学生の学業成績と睡眠時間および時間帯との関連2019

    • Author(s)
      佐藤俊彦
    • Organizer
      日本睡眠学会第44回定期学術集会・ポスター発表P-129・名古屋市熱田区・名古屋国際会議場
  • [Presentation] 大学生の衝動性と感情反応性(1):高衝動性傾向者の感情反応の特徴2019

    • Author(s)
      佐藤俊彦・青木良輔
    • Organizer
      東北心理学会第73回大会ポスター発表PB21,宮城県仙台市青葉区,東北学院大学
  • [Presentation] 大学生の衝動性と感情反応性(2):感情反応の性差の検討2019

    • Author(s)
      青木良輔・佐藤俊彦
    • Organizer
      東北心理学会第73回大会ポスター発表PB21,宮城県仙台市青葉区,東北学院大学
  • [Presentation] 睡眠衛生と緊張緩和技法の教育による夜間睡眠の改善(4):睡眠改善効果に関する性差の検討2019

    • Author(s)
      佐藤俊彦・安保英勇
    • Organizer
      日本心理学会第83回大会・大阪府茨木市・立命館大学

URL: 

Published: 2021-01-27  

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