2021 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the emotional cognition of speakers who do not express their true emotions and construction of a process model
Project/Area Number |
18K03184
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
重野 純 青山学院大学, 教育人間科学部, 客員教授 (20162589)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 本心 / 言葉の感情 / 音声の感情 / 日本人のコミュニケーション行動 / 感情認知のプロセスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、言葉の意味が本来もっている「言葉の感情」と音声の感情に表れる話者の本心である「音声の感情」に対する認知がどのように行われるのかについて実験による検討を行い、話者の言動を「全体」としてとらえる「感情認知のプロセスモデル」を構築することである。 2021年度は、当初の予定では前年度までに取り切れなかった実験(「言葉の感情」と「音声の感情」が一致・不一致の場合についての認知実験)のデータの追加収集を行い、感情認知のプロセスモデルの検証を行うことを予定していた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大のため、被験者に予定していた日本語非母語者(主に外国人留学生)に実験への参加を求めることができず、追加実験を行うことができなかった。そのため主にこれまで収集したデータをもとに研究のまとめを行い、研究図書の執筆に取り掛かった。また、編著者をしている感覚・知覚心理学ハンドブックにこの研究で得られた成果を記載した。 2020年7月に開催予定であった国際学会(ICP2020) が1年延期となり、ICP2020+としてオンラインで2021年7月に開催され、口頭発表を行った。 2020年度に引き続き2021年度もコロナ禍により制限の多い社会状況のもとで、研究を予定通りに推進することは非常に困難であったが、2021年度(最終年度)の研究実績としては、①これまでのデータの見直しとまとめ、②新しい学術図書の執筆、③編著者である「感覚・知覚心理学ハンドブック」の分担執筆を行い、担当する章に本研究で得られた知見を記載したこと、④国際学会ICP2020+において口頭発表とディスカッションを行ったこと、の4点が挙げられる。
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Research Products
(3 results)