2023 Fiscal Year Research-status Report
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18K03424
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
石渡 恵美子 東京理科大学, 理学部第一部応用数学科, 教授 (30287958)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 差分方程式 / 時間遅れ / 数理生物モデル / 数値計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、時間遅れを持つ場合を含めて、様々な離散型方程式の理論的な性質解明と数値計算の手法の提案を目標にしている。数理生物モデルによく現れる定数の時間遅れだけでなく、比例的な時間遅れの問題にも以前から興味を持っており、近年に提案されている離散可積分系のq差分が比例遅れの考え方と類似していることについて、考察を進めている。 2022年度に、大学院生の数値実験が発端で共同研究者らと検討していた、離散型Lotra-Volterra方程式と離散戸田方程式、その超離散方程式や箱玉系までの従来の関連付けを、時間遅れを持つ方程式同士の関連まで拡張することができた。この論文化には確認すべき事項が幾つか残っており、2023年度から検証を進めている。2024年の最終年度にかけて、さらに考察を深めて、成果発表や論文の作成・投稿を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症に関する警戒度や扱いが2023年度になって変更されたが、以前のような状態に戻すためには多くの時間がかかっており、研究時間の確保が追い付かなくなっていた。また、対面参加が主体になってきた学会にはすぐには参加ができず、参加・発表の多くの機会を逃し、最新の成果などの情報収集も進まなかったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度となるので、できるだけ研究時間を確保し、成果発表へとつなげる。2023年度には新型コロナウィルス感染症に対する行動制限も撤廃され、少しずつ以前の状態に戻す対応を進めてきたので、2024年度は活動範囲をできる限り拡大し、積極的に学会への参加・成果発表を行い、論文の作成・投稿を進める。
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Causes of Carryover |
2023年度に新型コロナウィルス感染症の扱いが変更されたとはいえ、継続的な感染拡大により、学会への参加を見送ることが多く、成果発表や情報収集が難しくなっていた。専門的な知識共有のための共同研究者との打ち合わせも大幅に減り、出張費用などの使用計画が大幅に変更されたことで次年度使用額が生じている。次年度は最終年度となるため、得られた成果の発表や英論文の作成・投稿を積極的に行う。
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