2020 Fiscal Year Research-status Report
low energy elementary excitations of quantum orbital liquid state under extreme high pressure conditions
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18K03530
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
中西 良樹 岩手大学, 理工学部, 教授 (70322964)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ダイヤモンドアンビルセル / 音響インピーダンス整合 / 超音波計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は超高圧発生装置ダイヤモンドアンビルセル(DAC)を実際用いて高圧下超音波計測の予備実験を実施した。具体的にはダイヤモンドアンビルセルに圧電素子(LiNiO3)を装着し、超音波エコーを確認しながら音響インピーダンス整合に関する予備実験を行った。満足の得られるエコーが確認出来、当初考案していたサファイア・ロッドを介しての超音波伝搬法を省略した形式で超音波計測が可能であることを確認した。大きな研究進展である。本研究は、室温において縦波及び横波超音波に関して実施、確認した。今後は低温領域(液体窒素温度、液体ヘリウム温度)での確認を実施し、参照物質を用いて超高圧の超音波計測を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響で大きく研究計画が遅延してはいるが、ダイヤモンドアンビルセル(DAC)自体を超音波振動子として用いる方法がある程度確立され、遅れながらも着実に研究活動は前進している。
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Strategy for Future Research Activity |
本活動において、これまでの超高圧発生装置ダイヤモンドアンビルセル(DAC)を用いた超音波計測は室温のみで実施されてきた。今後は低温領域(液体窒素温度、液体ヘリウム温度)での確認を実施し、音響インピーダンス整合を含め、より良い信号伝送が行える環境調整、整備を実施し、参照物質を用いて超高圧の超音波計測を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究で使用予定のダイヤモンドアンビルセル購入にあたり、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、本年度で研究を終了することが非常に困難になったため。
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Research Products
(9 results)